海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

空き時間

やっとマルゴミグモ夏世代の未交尾メスをオスと交尾させられた。やっとケースの中でそれなりの頻度で網を張ってくれるようになって、今10個体を飼育していてそのうち6個体が未交尾の成体。あと4個体は亜成体という状態で、1個体がやっと交尾だ。こうしてのろのろしているうちに野外ではどんどん亜成体が成体になっていくので、このシーズンは手持ちのこの10個体が最大の観察数になるかもしれない。あー。なかなか手間かかるなあ。で、またこれが手間かかる割りには、それほどたいした知見にならなさそうなのがつらい。これで科研費申請したオレが悪いんだけどさ。やってるうちに目の覚めるような変なこと起きないかなあ。と、本来今日はタブチさんとオンラインイベントの仕込みに行くはずだったのだけど、諸般の事情でさらに明日に延期になったのだな。まあおかげで交尾が成功したのでよしとしよう。

吐き気

この間から探していた吸虫管を研究室の机に形成された地層の最下層付近で発見。良かったこれで沸かしているショウジョウバエを扱える。ということで、今日も7時に大学について講義を2つやって学部長の出る会議で夕方までつぶれる木曜日。どうでも良いのだけど、成績優秀者向けの奨学金ってよくあるわけだけど、あれってどうなんですかね?入学時によその大学に行かないインセンティブとして大学側の利害得失を考えて設置するのはわかるのだけど、在学中の成績に応じて家計と関係なくお金支給するのってなんなの?勉強面で努力するとお金がもらえるよって言いたいの?勉強ってそういうものなの?だいたい、学生はなんで大学まで行って成績の善し悪しを評価されなきゃならないの?とか、もうむっちゃくちゃそういうの違和感があるんですけど、言っても理解されないよねやっぱり。で、ぐったり帰る道すがら、車ではNHKのオリンピック盛り上げ番組が流れていて、出ている人が「愛が」とか言ってて、ムチャクチャ気持ち悪い。なんだよこれ?わからんけど、この2つってどこか根底のところでつながってるよな。

岩盤

ハイフレックス型授業を教室で受ける学生の数は順調に減って今日は4人。この減衰度合なら、あと4-5回やれば誰もこない教室でパソコンに向かって授業、というわびしい体験ができるところだけど、もうこの講義は来週で終りなんだよねー。残念。いやでもこれくらいの人数はいつまでたっても残るかな。3時間目のzoom授業を終えて、聞き側として参加しなくてはいけない大学の行事2つ。まあどちらもzoomだからラクチンだ。っていうか、学生の気持ちがよくわかる、っていうか、この御時世だから、やっぱ聞いてもらえる話にしないとダメだよねー、と思うわね。強制力は効かないし。いや、そもそも講義を強制力で聞かせるってのがダメだわね、という。その後17時から自分が司会の会議。例によってよくわかっていないことをさも分かっているかのように喋って鬱。そこで生じた作文仕事は、更によくわからない文章を作らなくちゃいけないものなので、こういうのはとっとと終らせるに限るので一時間で2北京書き上げる。コラムとかだとこれの1/3から半分の量を書くのに一日かかったりするわけで、いかに今日の作文が内容スカスカなのかがわかるのだ。

反進歩

京都府の産学連携を推進する組織の人が私に会いに来られた。いや産学連携って、私、産業との関わりとか何もないんですけど、、、けど先方は私の本を読んでくれて面白いと思ってくれたらしく、それで会いたいといわれたら無下にもできないよなあ、と。じゃあ会ったらクモの生態の話でもすればいいのか、と思っていたら、やっぱり産学連携の可能性の話をされてじゃあ例えばクモ糸の応用は?みたいな方に進むんだけど、いやそれならもっと他に適任の方が、、、みたいに返さざるを得ないよね私としては。あと、今こちらの興味あるテーマを産業側から支援できないか?みたいな話にもなったんだけど、例えばギンメッキの交接の際の交尾器の細かな動きとか可視化できれば最高なんだけど、そういうのは難しいよねえ、ということになって、やっぱりイマイチしっくりこない。ということで、先方が何か講演会の企画をするときは協力しますから、みたいなことで落ち着いた。いやダメなんだってオレ、産業を発展させたいって微塵も思ってないしさ。むしろ、発展?なんのため?とか思ってるんだよ。

雨は困るけど暑いのもいやだ

今日はタブチさんと月末のオンラインイベント用の素材撮りに行く予定だったのだけど、どうも天気がイマイチなので延期。本当は先週の金曜日のはずだったのにそこも延期してたのでこれで二回目だ。ぐぬう。けどまあ、昼間にちゃんと雨降ったので、延期の判断自体は正しかった。いやしかし、だんだん時間に余裕がなくなってきて、ダンドラーのオレ的には焦りが。いや、でも次の機会は今週の金曜日だ。ここではちゃんとできるだろう。きっと梅雨も明けるはず。つうことで、今日は貯金のための原稿を二本書いた。夕方には田んぼの除草もしたし、トウモロコシからヤングコーンの収穫もした。満足である。マルゴミにしかけた交尾実験だけが上手く行かなかったが、まあそういうことはある。

軌道に乗りかけ

マルゴミは張ってた。やっほうこれで春にやってた面倒くさい一手間を省略できるわよ。さあ問題はエサやりだ。網張ってくれたらケースの蓋を開けて外に放置してたら勝手にエサ取ってくれるんじゃないかと期待してたんだけど、どうもそれ上手く行かない感じなので、エサからとって網にかけてやるほうが安定して良かろう、ということで、アリさん捕まえてかけてみるけど、絶対食べない。じゃあ蚊をつぶしたのはどうかというと、これが食べたり食べなかったり。むうマルゴミけっこう好き嫌いが激しい。これショウジョウバエをわかすべきかもしれんなあ。今日も夕方は田んぼの草取り。コナギという水田の草を覚えた。これしっかり取らんといかんらしい。

梅雨が明ける前に

例によって田んぼの草取りをする。稲がだいぶんと大きく生長してきたので、草取りに田んぼに入ることができるのも後わずかな期間しかないわけで、がんばってとる。夕方、マルゴミグモの夏世代を採集に行く。行くといったって、ウチから300mほど歩いた生け垣の上なのだけど。なので、取ってきては検鏡して亜成体のオスだったり既に成体になっていたりしたらまた返してやって、オスの成体とメスの亜成体だけ集めてくる。で、春に構築した飼育キットの中にインストール。春は、円形の枠に野外の網を採集してそこにクモを入れてたのだけど、どうも見る感じ網がなくても枠だけあれば張ってくれそうな気がするので今回は試してみる。これが上手く行くと楽になるんだけどな。