海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

大殺戮大会

去年もやった、某実家の近くの幼稚園(こども園)でのお母さん向け講演会と園児たちと虫で遊ぼうイベントと幼稚園の先生たちへの講習会を1日でやるというハードなお仕事。今年もやることになってそれが今日。ところが昨日の予報だと今日は雨。講演会と講習会は良いのだが問題は子供と遊ぶパート。去年はみんなで園庭に出て、いろんな虫を見つけて教えてね、というのにしたらもうあっという間に時間が過ぎて、実際これなら私でなくても出来るんでね?とか思うわけだけど、若い先生が多い今どきだとそういう時間の過ごし方ってそもそも思いついたりもしないらしいので、そういう意味では意義があるらしい。イヤ今年はそれが雨だったらできないじゃん。できなかったらその時間をどうやって埋めるねん。さすがにいかな話し上手の私といっても例えば三歳児を20分間つなぎ止められるだけの話術はないわけ。で、昨日のうちに相談して、もし雨だったらスライドショーでごまかす、ということになって昨夜寝ないで準備したのだけど、今日を迎えてみると、今にも降りそうな雲行きだけど実際には降ってこないわけ。晴れ男の面目躍如だな。ちなみに私の晴れ男というのは降りそうなギリギリのところで何とか踏みとどまるという形で発揮される。ということで9時着で9時半から講演。お母さんの中には去年も聞いてくれた人がいて、オレひょっとしてモテてるのかしらん。で、今年はリクエストによりアリとダンゴムシの話をする。交替性転向反応は割りと受けた。で、次は園児と遊ぶ時間で、園庭に出てみると子供がひたすらダンゴムシを見つけて指でつまむのだが、子供によってはちゃんとつまめなくて潰してしまうケースが頻発する。中には踏みつぶそうとする子までいて、これ、本当に教育的に良いのだろうかちょっと不安になる。そんな中、さっきお母さんに話したばかりの羽アリの出現が見られるクロヤマアリの巣があって、すごいでしょ。どうも鉢植えの下に巣があるらしい。とか言ってると園児がその鉢植えにどんとぶつかってきて、少し位置がズレちゃったら、下にあった大量の蛹が外に出ちゃったらしくって、ワーカーが慌てて運ぼうとして大騒ぎしている。ああ面白いですねえ、とか見ているのだけど、なんか少し様子の違うワーカーがいて、あれ?と思ってよく見ると、鉢植えの下で潰されている腹部があるのが見えて、あーズレた時に挟まっちゃったんだなかわいそうにと思うのだが、そこにワーカーが集まってきているわけ。あれ?と思ってさらによく見ると、その腹部、普通より大きいじゃん。げ、やばいこれひょっとして女王じゃね?と鉢植えをどかしてみると確かにこの個体大きくってマジ女王っぽい。ガーン鉢植え1cm弱ほどしか動いてないのに、なんでよりによってそんな外縁部に女王がいるんだよ。このコロニー死んじゃったじゃないかよ、と秘かに落ち込む。だからって言って子供に文句言うわけに行かないしなあ。つうことで3歳児から5歳児まで交替で1時間半面倒を見る。まあ去年もだったけど、園児の中には虫なんかどうでも良くて大人の気を引くことだけに関心がある子が複数いて、1時間半そういう子らに引っ張り回されてるだけだったような気もするが。もちょっと大人が日頃から構ってあげた方が良いんじゃないかしら。知らんけど。ともかく、ここの幼稚園、密度も高いし先生はてんてこ舞いしてるようだし、ウチの子が通った幼稚園とは全然環境が違うのよね。で、お昼は少し休憩して、というか一部園児の降園時間の間、待機していてそれが終わってから講習会。折角作った雨の日用のスライドショーを披露しながら1時間ほどお話して、後はやはり園庭に出て虫を見る時の勘所などお話する。先生の中には去年から2回目の人もいて、目をキラキラさせて聞いてくれるのでこちらもうれしい。ちょっとこの先生目覚めてくれたかも、と思うのね。で16時半頃おわって退出。帰宅して畑に追肥しに行って、忙しいヨメサンの代理で晩ご飯作って子供に食べさせる。