海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ネタ繰り

全く予想しなかった方面から原稿の依頼。既に一度書いているが、引っ込み思案でなかなか自発的に外に出て行かない私は、その欠点を補うためにお誘いは断らないという行動ルールを持っている。と言う事で粛々とお引き受け。

たまっていた論文を読む。そのうち一つは、クモの餌組成と糸のアミノ酸組成の地理的変異の話。同じ場所で採ってきたクモに違う餌を食べさせると糸のアミノ酸組成が変わるという実験もしている。で、効率的な捕獲のため餌種によって糸の物理的特性を変えているんだ、という適応ベースの議論へ続く。はて?しかし、これは単に餌そのもののアミノ酸組成が違うから起こる副産物じゃないのかしら?と思って読み進むと、餌のアミノ酸組成は実際に違うという記述が最後にチラッとあったものの、結果の解釈を再検討した様子は無し。ひょっとして、著者さん達はこの可能性について全く考えておらず(もしくは考えたくなくて)、例えばレフェリーの指摘をかわすためのアリバイとしてこの記述を追加しただけとか?と邪推する。翻って自分の事を見つめてみると、そういう事ってよくあるんだけどね。

あー、でも、この論文は、原稿のネタにちょうどいいかもしれない。

実験準備のための買いだし少々。そして、すっかりご無沙汰していたアザラシ(中略)DBの改訂作業。毎度の事ながら、ご無沙汰が続くと、自分がどんなスクリプトを書いたか忘れてしまっているので往生する。