海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

異動のコスト

ぶーちんの入学式。なのになのに今日から授業があって出席できないのである。これまで子供の式関係には皆勤だったのに痛恨の極みとはこの事。うー、ゆるゆるの前任校だったらこんな事にならなったのになあ(そもそも今年は4月中授業なしだ)。仕方がないので、朝一でおめかししたぶーちんにランドセル背負わせてから写真を撮って、泣く泣く出かける。

その授業の1つが英語で何か読むと言うもの。教員生活12年目だけど、そういうのは初めてで、何を読ませようかと考えて、受講生は二回生だというしライトなものが良かろうと、BBCとかのサイトにある科学ニュースを読む事にした。とはいえ、学生のレベルがどれくらいか知らないわけで、この選択が適切かどうか今日初めてわかるというドキドキ。で、フタを開けてみるとまあ悪くない選択だったようでホッとする。ところで今日は1回目なので、進め方とか説明している時に、「こういう自然科学系の事が苦手な人手を上げて」と言ったら8割ほどの手が上がる。うー、予想以上に強烈なアウェイだ。これはまずい、と思って、いやでもあーたたち科学リテラシーを持ってたら良いことあるよ、例えばホレ最近の放射能関連の事でも、関西じゃ別世界の事のように感じるけど私がこないだまでいた東京ではみんな深刻に感じていて、そのときに知識を持ってたらデマに惑わされたりしなくなるわけ、だから科学ニュース読もうよ、と訴えたらば、受講生が急に神妙な顔になって話を聞くモードになった。ここの学生は素直でやりやすいと聞いていたけど、どうも本当らしい。これはありがたいかも。

今日のもう一つは全学向けの教養科目。まあこれは慣れたるなんとやらだ。しかし、他の科目との関係で持ちネタを大幅に組み換えなくちゃならなくって、いつもなら講義開始時に半期の授業準備を全て終わらせて、資料をWebにアップしておくところ、4月に入ってからの津波のような儀式と言うかセレモニーと言うかに押し流されて間にあわず、ようやっと昨日初回分の準備だけ終わらせて今日を迎えたわけ。痛恨である。で、こっちは普通の大人数(と言っても100人もいないな)向けの講義で、4時間目と言う事もあり、プロジェクターの為に暗くした教室では沈没者続出。これはどこも同じだな。

講義が終わってホッとする間も無く、明日の準備をするという泥縄。