海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

大器晩成

実はヨメサンはあまりスキーが好きでない。私と知りあって十有余年、子供が生まれたばかりの数年を除いて毎年毎年連れ出しているものの、今でも雪面に立つ度に「気が重い」とか言われて盛り下る事甚だしい。とはいえスキーの腕が上がれば楽しくなってくるに違いないので、「こうすれば上手く滑れるよ」とアドバイスするのだけど、ニワトリが先か卵が先か、好きでないものはなかなか上達しないのであるよ。さて今回の幼稚園お友達スキーツアーのメンバーには学生時代スキー部だったパパさんがいて、ウチの子にご指導いただいたりしている。一方、今朝も「なんだかゲレンデに出るのがめんどくさい」とか思っているヨメサン、そのパパとスキー談義をしているうちに、突然何かが降りてきたらしく、急に「滑りたくなった。今すぐ行こう!」と言い出して、ゆっくり朝ご飯の皆さんを置いてウチだけ出かける事になる。で、滑り始めると、本当に降りてきたらしくって、昨日とは別人のような滑りを見せるじゃないか。なんでもパパさんに「スキーは運動量の大きいスポーツで、一本滑るといつもハーハー息が切れる」とか話を聞いて「私は今まで1度もそんな風に滑った事なかった!」と気がついたらしい。あと「スキーは腹筋を使う」と言うのも目から鱗だったらしく、これまで何度も何度も私が「前身で上下動して」と言ってもちっともできなかった動きがスムーズにできていて、ちゃんと板にも乗れてるのであるよ。十数年もスキーしていたのは伊達じゃなかったらしく、1つコツをつかんだおかげで爆発的に上達したらしい。去年までは、上の子の技量に抜かされる日も近いと思っていたけれども、まさか一夜にして上の子では簡単に追いつけないところまで行ってしまうとは、ヨメサン恐るべし。

今夜はカレーライス。自炊合宿の晩ご飯と言えば、これだ。で、たらふく食べた後で、ぶーちんがもう食べられないといって半皿分ほどを持ってくる。こういうときのヨメサンには人助けの気持ちなど1ミリもないのであって、やむなく一人で平らげたは言いけれど、最近とみに弱くなった胃腸がストライキを始め、猛烈に気持ちが悪くなってきて、大人たちが楽しくお話しているのを遠くに聞きながらソファでしばし沈没。1時間ほど眠って、起きたら皆に「顔色が悪い!」と言われたので鏡を見ると、ロシア人かと言う肌の白い人がいたので、これはまずいとお風呂に入って血の巡りを回復する事でやっと立ち直る。