海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

偉大なるティンバーゲン

卒論生には自分でテーマを決めてもらっているのだけど、それがうまくいかなかった人には、私のテーマを与えることがある。で、今年はそういう人が一人いて、ゴミグモの繁殖行動を見てもらっているのだけど、その学生から「もうオスが見つからなくなってきた」と言われたわけ。で「まあもう少し粘ってみようよ私もどこかでオスを見つけたら採集して提供するからさ」と学生を促したのが一昨日の事。そうは言ってみたものの、実は私ももうシーズン終わりじゃないかと思っていて、でも学生には、こうと決め付けず、また無駄かもしれない状況でも努力する経験をして欲しいので、もう少し粘ろうと言ってみたという。で、今日、定例の竹林ギンメッキ探しをしていたら、なんとゴミグモの一つのメス網に4個体のオスが群がっているところに遭遇。なんだまだやってるやん、と、ウホウホとる。こうなると俄然ゴミグモもギンメッキに加えて取ろうと思うわけだけど、ついついゴミグモ的形状のものだけに目がいってしまって、ギンメッキを幾つか見逃したんじゃないかという気がしてならない、というサーチイメージを実感した日。どうでもいいけど、調査中に釘を踏み抜いてしまった。幸い足に傷がつくまではいかなかったけれども、オレのゴアテックスの靴の底に大きな穴が。。。くうう。