海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

御同輩

来年の三年生の研究室配属を決める週間。ここで卒論まで書くので大事なところだ。で、私は今いるところでは一番の異端であるので、卒論でどういうことをしなきゃならないかわかってない学生も多い。で、学生の中には自分で体動かしてデータ取る事に拒否反応示す人が一定数いるが、こういう人が文系のノリで私のところに来ると悲劇だ。ということで、そういうミスマッチを防ぐために希望者には部屋に来てもらって、生き物相手にデータとる事がどういう事かについて縷々説明する。そうすると半数くらいの学生は見る見る顔が曇ってきて、希望を取り下げることになるのだな。逆に言うと半分くらいは平気な顔をしている。で、これまでの数年間で一人だけ、平気な顔どころか虫が好きで仕方ないと言う人がいたのだけど、今日来た人はそれを上回っていて、アカハライモリがどうのカスミサンショウウオがこうのホウネンエビがなんちゃらと語りだした。あー、そりゃ君はここで卒論するしかないねえ、これまで本性を隠さなくちゃいけなくって大変だったでしょう、と、こういう人には何の説明をする必要もないのでラクチンであるという。この手の人がもっといれば楽しいんだけどなあ。