海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ツレが政治家になりまして

今日は一転穏やかなので、早起きして車を走らせる。某守る会のタケノコ掘りイベントにスタッフとして参加するのである、自分も掘れるという役得付き。しかし、事前情報では不作だという話なので、まあクモでも探すかと思ってたらば、いざ現地に着いたらザクザク掘れるの。で、また一本が大きいんだ。うふうふ。

お昼過ぎに帰宅して、この1週間滞っていた諸事を片付ける。薪割りとか畑作業とか。で、ドキドキの夜を迎えるわけ。

というのは、私の配偶者であるところの、いわゆるヨメサンであるが、今回の選挙に町議会議員候補として出馬してたのであるよ。さらに、今回ウチの町では町長選もあって、あろうことか維新と自民と公明が相乗りした落下傘候補が現れて、隣の市との合併を言い出した。自治体の制度を変えることをテコに集票しようというのは維新の常套手段だからそれ自体は驚かないけど、そこに自公が乗ってきたら、選挙のための方便である合併が制御できない魔物に変わる可能性もある。で、私が見るところ、今の町の状況は合併なんてまったく必要ないわけで、それが単なる選挙のための方便で今の町がなくなるなんて、そりゃトンデモナイこと。そんな中、私も知ってる若い方が立候補することになり、昨夏にやった署名活動でできたネットワークとリベラル系の議員さんたちや市民連合系の人たちが中心となって応援を始めた。で、私も選対に入ったりしてたわけ(ヨメサンがあったから、選挙が始まってからは身体動かした貢献はできなかったけど)。つうわけで、ヨメサンと若い町長候補の応援でこの2月くらいからずっとバタバタしてたのね。

で、今日が選挙の日なわけですよ。選挙活動は昨日で終わりだから今日は何もないのだけど、夜は開票だ。で、選挙事務所であるウチには手伝ってくれた人たちが集い、結果ってどうやったらわかるんだろうねー、なんて素人みたいなことを言っている。一方、ウチの陣営からは引退する町議さんが立会人として開票の現場にいて、その方から開票が始まってしばらくしたら会場にくるように言われていたので、自転車でチャリチャリ行ってみる。開票ってのは普通の人でも参観できるらしく、なんか会場の体育館ではそれぞれの陣営から来た人でごった返してる。ウチとウチの応援する町長候補の関係者は全部で10人くらいか。いや参観って言っても遠くから見てるだけで、情勢がどうとかよくわからないんだが。

で、だ。こんなこと言っちゃなんだが、私的には他の立候補者の顔ぶれとか選挙戦での手応えとか見るに、ヨメサンは結構盤石なんではないかと思っており、むしろ町長選の方が心配だったのである。なにせ候補者は3月末まで仕事していた関係で準備は遅れに遅れていて、いくら合併を嫌う住民感情があったとしても知名度不足は否めない(追記:正直勝てる可能性は3割くらいしかないと思っていた)。さらに、合併が選挙の争点になるということは(相手陣営はこれが逆風になることに気がついて争点隠しに動いた部分もあるけど、それは無理筋ってもので)逆に負けたら、魔物が生まれて制御できなくなる可能性が強まる。だから、マジで町の未来がかかってた選挙なのよ。で、20時50分から始まった開票が1時間半ほど過ぎた頃だろうか、町長選の作業がすべて終わり、結果が読み上げられる。。。。勝った!!しかも大差。圧勝じゃないか!やった!!!すげえ、組織票に維新が乗った相手に勝っちゃったよ。こちらはいろんな人の寄り合い所帯だったけど、いわゆる市民の選挙でも、大組織に勝てるんやね。まあ、今回は候補者が3人出て、リベラルを嫌う票が分散したのも大きかったのかもしれないけど。それはともかく勝ちは勝ちだ。陣営の人と抱き合ったり握手したりして喜ぶ。で、残りはヨメサンだ。それから20分くらい経ったかなあ。開票が終わって結果が読み上げられる。無事当選だ。しかも14人中3位。すごい。こちらの予想より多くとったよ。というわけで、ウチに帰って皆さんと喜び合い、そして町長候補の事務所に皆で移動。たくさんの人でごった返してる中を、皆さんと握手してまわる。町長選で勝つなんて三ヶ月前には冗談でしかなかったのに、現実になるんだね、と。いやー、ヨメサンのことも含めて、まさかこんな体験をすることになるとは一年前は思ってもなかったよ。人生は面白いね。