海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

未達

5月に入ってゴミグモの配偶行動の観察を続けている。科研費のネタである。いや実はどういう結果になるかはほぼ推測がついていて、観察と言っても面白いことは何もないのだけれども、申請の時にやるって書いちゃったものは仕方がないのでやる。何をするかというと、ゴミグモは交尾器破壊の報告がないけれど、本当に破壊がないかをたくさんの交尾を見ることで確認することと、であればメスが複数のオスとまぐわうはずだが、それも確認することである。どちらも、確認、と書いていることから、新しい発見が出てくるとはあまり期待していないので、私としては最小限の努力で済ませたいところなのである。ところが、これがうまく行かないんだな。そもそも私は関西ではゴミグモがわんさといるところをよく知らない。ので、数を集めるのに失敗したのである。さらに、なぜかわからないけど、ゴミグモはウチの庭でなかなか網を張ってくれず、放してもどこか行っちゃって、ただでさえ少ない個体数がさらに減るという辛さ。一旦定着してくれたらめったに引っ越さないのでこちらのものなのだけど…で、観察に使うのは未交尾個体である必要があるので、亜成体のうちに取ってきて飼育下で脱皮させなきゃならない。けど、庭では網張ってくれないので、仕方ないので今年は実験室で飼育することに。ところがこっちでもなかなか網張ってくれないので、取ってきたはいいけど、ちょっとずつしか大人にならない。で、一個体だけ庭で網張ってくれたので、そこにオスを導入してまぐわうところを観察する。だけどオスもメスもギンメッキのように脱皮後すぐに成熟するわけじゃないようで、成体になっておそらく一週間くらいは配偶行動してくれないみたいで待たなきゃならない。で、やっと1個体まぐわせて、2個体目のオスも導入してちゃんとすることするのを確認。あと6個体取ってきたメスのうち3個体を飼育中に失ったものの、残り3個体は成体になったので、これを庭に放ったたら、きっとまだ消えてしまうので、これはと思って観察が終わった個体の網に移植してやるとスッと落ち着くので、再びオスを放って観察。これでなんとか観察を進められるわけだけれども、ということは1日に一回しか観察できないので効率悪い。そうこうしながらやっと3個体のメスをそれぞれ2個体のオスとまぐわせて、4個体目に入ったところでもう一週間ボウズが続くわけ。どうももうオスが弱っちゃったのかもしれない。6月だしねー。時期は遅いよねー。ということで、撤退の決断が迫られている。1ヶ月やってn=3というのは辛い。これ3年やっても10いかないじゃん、辛い。どうしたものか。

くさくさするからシネコンに。「ローガン」。書類を見るときにはメガネが必要です、という話。ローガンだけに。。。(←みなまで言うな)。っていうか、マンゴールドの映画はいつもクオリティが高い。どうでもいいけど、映画が終わって外に出て駐車券を探してポケットを探ると財布がないじゃん!やべっと思って走って席に戻ったら、よかったちゃんと財布が落ちてた。イヤだなオレも耄碌してきた。まあウルヴァリンでさえああなるんだからしゃーないか。