海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

スペクトロマン

私は骨董品のスペクトロメーターを持っている。どれくらい骨董かと言うと、勝ってから既に干支一回りをすごしているくらいである。まあしかしこの機械も当初の目的で取ったデータは結局論文にならなかったのだけど、その後いろんなところで使われていて、その高価さに十分見合う買い物であったな。で、去年の今ごろにY口さんから彼の実験道具の反射率の計測を頼まれていて、でも、そのとき機械はS宮さんのところに行っていたので、帰ってくるまで半年くらい待っててくださいませ、ということになっていたのである。で、春ごろに帰ってきたのだけど、ボンヤリしている間に今年度の授業が始まってしまい、で、これの計測は暗いところでやらなきゃいけないので基本夜が便利なのだけど、春から夏にかけてどんどん遅くなる日没時間。計測のためには暗くなるまで大学にいなきゃいけないけど、私は今の大学にいるのが大嫌いだときた。加えて授業やなんやでドタバタしていて計測できない日々が続き、二度ほど催促も受けたりして、でもやっぱり忙しくてズルズルここまで来たのだけど、さすがにもうオレの申し訳なさから来る精神的負荷が耐えきれないレベルになってきたので、今日はすべてを差し置いて計測をすることに決めた。会議ウィーク三日目で夕方遅くまで大学に足止めされることが予測されていたので、終わってから30分もすれば暗くなって計測できるし、どのみち光源を暖めるのに30分ほどかかるしさ。ということで、つらい会議に耐え、日が暮れてから計測開始。これってセットアップに手間がかかるけど、一度始まれば割りとサクサク進むのよね。しかも今回はいつもと違って動かないオブジェクトが計測対象だからこれもラクチン。つうことで、終わった。うれしー。これでこの半年の心の重荷が解けたよ。っていうか、それならもっと早くやっとけって言う話だ。

解放感に満ちて、今日は車で来ていたので、夜の帰り道、京都駅のシネコンによって「新感染 ファイナル・エクスプレス」。スパルタ300騎、よくペルシア200万を撃退す、と言う話。そうだよね?いや、ここ数日すっごいよい評判を聞いていたので期待が高まっていて、最寄りのシネコンでは吹き替え版しか上映しないと言うので字幕版を求めていつもは使わぬ京都駅まで行ったわけ。ちょうど今日は夜まで仕事してるしちょうど良いわけね。で、まあ面白かったし、普通に熱量のある作品だったと思うけど、そこまで絶賛されるべきかな?