海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

存在理由

「大暗黒時代の大学」を読んだ。元私立大学の職員だった筆者が、自分の現役時代に経験したこと(これがすこぶる面白い)、今の大学、特に立命館同志社の批判、そして現在の大学改革がなぜどうしようもなくなっているのか、の三点を書いた本。帯が素晴らしくって、“大学が「企業化」するときに置き忘れられるものーそれは「学生」”とある。この視点は本書に一貫して流れているもので、私としては100パーセント同意できる。中には、ちょっとそれ関係ないのでは?みたいな政治的主張もチラホラ書かれているのだけど(いや私も賛成ですよ。けど、今ここで言うか?みたいな)、とにかく中身は頷けるものがほとんどなので一気に読むことができた。そういえば私の知る某大学で、成績のふるわない学生に退学勧告をするとか言い出したらしく、私なんかはそれを聞いて、勧告することが学生に与えるショックとか教育的な負の効果がありそうだから、しない方がいいと思ったわけ。にも関わらずなぜやるかというと、大学評価の覚えめでたくするためだとか聞いて、沸点の低い私は激怒したことがある。だって、それって大学の自己利益のために学生に不利益を与えるって話でしょ。