海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

三文芝居

そろそろ春なので今シーズン初のフィールドに出てみた。こないだバラバラ死体の見つかったところの近くに行ってみる。で、ここは竹林なのだけど、なんか年々整備が行き届くようになってきて、どんどん林床が明るくなってるのよね。で、今の私の狙いであるところのギンナガさんの生息地としてはどんどん適さなくなってる感じ。いや、放置竹林でなくなるのは一般には良い事なのだけど、こと私に取ってはちょっと辛いの。なんてことを思いながらウロウロして、さすがにまだちょっと早かったかなということがわかって昼頃ウチに帰ってくる。今日はヨメサンの議会最終日で初の来年度予算の採決に望むので、私が子供のお昼ご飯を作らなきゃならないからだな。で、帰ってきて、メールチェックすると、ヨメサンからメッセージが。今すぐ議会に来い、だって。何のこっちゃ?と思うのだが、どうやら議会多数派であるところの自民公明維新の議員が予算案の討論採決に入ろうと言うところで突然一斉に退席して、議会が止まってしまってるらしい。はあ?どういうこと?と思って、情報収集のためfacebookを立ち上げてみると、本会議の傍聴に行っていた友人たちが次々と事態を報告してくれている。それによると、退席した8人の議員は退席の理由を何も述べずに、そのまま議長室に立てこもって、役場の部長クラスや町長を議長席に呼びつけようとしているらしい。なるほど予算案を人質に取って行政に圧力かけるつもりか。いやしかし、それってのはおかしな話で、8人は完全に議会の多数派なのだから、もし行政の方針に異を唱えたいのならば予算を否決すれば良い話。なのに、なぜそれをしないかっていうと、そうしたときに自分たちが悪者になるのを怖れているからに違いない。で、なぜ悪者になるかと言うと、予算を否決する正当性を持ち合わせていないからだなきっと。いや、自分たちが正しい事をしていると思うのなら、それをどうどうと主張して採決に反映させれば良いわけで、それができないもんだから密室で圧力かけるって、まあ、なんというかみっともない話である。ちなみに、どのような圧力をかけるつもりなのかについても何の説明もないのだけれど、この間、政治の動きを見ていた者には明々白々だわ。多数派による議事妨害の底意が簡単に透けて見える。これは心ある人の怒りに火をつけるのに十分ですわな。8人にとってはこれまで通りの政治手法なのかもしれないけれども、ここ数年間で町の状況ってのは大きく変化しているわけで、そこに今まで通りの手法を使うってのは、まあどんくさい。実際、議会が空転したのを知った普通の人達が何人も議会に集まってきて(私が呼ばれたのもそういうことらしい)、8人が立てこもる議長室のドアを「出てきて議論してくださいよ」とノックし続けたらしく、行政もそれをとがめ立てするわけでもなくそのままにしていたらしいから、確実にその手の恫喝手法が効かなくなってるみたいなのよね。で、結局、議会は5時間空転したらしく、私はといえばその間、ウチで子供にご飯食べさせたあとはスクリプト書いてたりしたんだけど、16時ごろになって、さすがに気になったので議会を覗きに行ったら、ちょうど議会が正常化される直前だったらしく、「今からだといつ終るかわかんないから、今日の晩ご飯はあんたの役目!」と命じられてしまう。そりゃまあそうなるわな、8人の議員が愚劣な事をしてくれたもんで、とんだとばっちりだわい、と、帰宅しておさんどん。ヨメサンは結局20時前に帰宅。結局予算は問題なく通ったらしい。いったいあの騒ぎは何のためだったのか、ということで、その後何人かで集まって感想戦25時半まで。

ちなみに詳しい経緯はヨメサンのブログなど参照の事。