海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

曝露療法

朝1でトウモロコシの追肥に。終わって近所のオーガニックマーケットに。最近ちょくちょくガレット屋さんが店を出していて、これが美味しいのでうれしい。で、例によって知り合いとおしゃべり。いろいろあって三往復する。で、昼からは、上の子が高校で文化祭だというので見に行く。いや、もう高校生の子供の文化祭なんて見に行く趣味は私にはないのだけど、ヨメサンが見たいけど1人はイヤだというので、お付き合いしてあげようかと。っていうか、なぜこんな時期に文化祭なんだ?という話だが、なんつうの、上の子の行ってる高校は私の出た高校でもあって、その事情はよく知っているの。秋にやると受験勉強の邪魔になるからだよ!いやったいよなあ進学校って。と、複雑な思いを抱えつつ高校に。だいたい1年生の6月だぜ。クラスにそうそう馴染んでるわけでもない状態で文化祭で出し物なんてできるかっつうの。私も1年生の時はロクなことしなかったはずだ。と、いろいろイヤな記憶が思い出されてきたところで高校に近づいてみるとすごい人。私が高校生の自分はこんなに地域に開放されてなかったはずだが、時代が違うにゃあと思うわけ。で、おそるおそる入ってみる。去年の秋に同窓会の講演で卒業以来始めてここを訪ねたのだけど、その時は校門入ったところですべてが終わったので、建て替えられたという校舎も見ておらず今日が初めてであるという。で、その校舎はなんか気取ってるのよね。船を形どったんだとか。いやったいよなあ進学校って。そして歩いていると、部室棟と体育館、学食、プールの辺りは昔のままであることに気がつき、そうだオレはいつも夏の水泳の授業の後ここで吐いてたんだ(1時間の授業で500メートル泳がされるのですよ)ということを思い出し、いまここに地球破壊爆弾を持っていたら間違いなく押していたはずという気持ちになる。でもまあ、まわりを見るとお祭り気分で若い人たちが楽しそうにやってるわけで、そういうのを見るのはイヤな気持ちがしないので、少し気分が良くなる。ついでに、同窓会で面識を得た校長先生に会ったので「ウチの子うかりましたのでどうぞよろしく」と挨拶。向こうは私の顔覚えてなかったよ。で、歩いているうちに上の子とも会い、友達と仲良くしている様子なのでホッとしたり、なんかダンス部の演技にむつごい若いのが「めいちゃーん」とか声援送ってるのにげんなりしたりで退出。慌てて梅田に向かう。出身高校に複雑な思いを抱える私がこの忙しい中なぜこんなところに出向いたかというと、そのまま梅田で映画を見る目的があったからなのだ。今回はシネコンじゃなくてロフトの下のアートシアター系のところ。作品は、ぬまがささんが推しまくってるのをこないだから横目で見ていて、こんだけ推されてるんだから私も見ておかなきゃなあと思っていた「バーフバリ 王の凱旋」。満を持しての観賞である。姑の嫁いびり、の話。愚昧な君主を持つと大変だなあ。恥ずかしながら告白すると、インド映画見るのは初めてなの。なので、おおこれがあの噂に聞く、唄い踊るというやつか、と感動する。それはともかくバーフバリの父ちゃんと息子がちゃんと演じ分けられているのに感心する。父ちゃんは背筋がピンと伸びていかにも高貴な一方で、息子は荒々しい野生の魅力なのね。怒濤の勢いに圧倒される3時間であった。何が良いのかイマイチ上手く言語化できないのだけど、ともかく頭に残る癖になる作品ではあるな。