海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

日頃の行い

朝起きたら空は曇ってる。うっそ今日は乗鞍スカイラインに上がろうと思ってたのに曇ってたらダメじゃん。むーだったら今日は高山をゆっくりぶらぶらして上がるのは明日にするかしらんとか言ってると、ぶーちんが天気予報では昼から晴れるんだと言い募る。まあいいやそしたらそのときで、とともかくご飯。リゾート系のホテルだけあって朝食バイキングが豪華でたまらん。これから朝市いくというのに、そのための胃袋の余裕を確保しとかなくてどうする、というね。ともかく食べてしまったものはしゃーないのでチェックアウトして朝市に。ゆかりの清水時計店の前まで行って、店の中をのぞき込んでみるも人の気配がないからそこまでにした。で、うろうろしていると雲が解けて日が差してくるじゃないか。ぶーちんが正しかったのね。ということで、予定を切り上げて朴の木平に向かって11時高山発。30分ちょっとで朴の木平着。乗鞍スカイラインはマイカー乗り入れ禁止なのでここでバスに乗り換える。どうでもいいけど朴の木平スキー場は19歳の時に初めてスキーをしたところの一つ(正確には平湯温泉スキー場が最初で次の日に来たのがここ)。懐しいなあ。ほれ私はあれから立派に成長して戻ってきましたよ。で、バスはどんどん山を登っていき森林限界を超えてからはもう絶景。だけどヨメサン子どもはがーがー寝ていて、お前ら修学旅行生かゴラって感じ。で、乗鞍スカイライン、マイカーがいないので自転車の聖地みたいになってて、まあよくこの坂を人力で登るわな、と眺めていたわけ。で、登る人入れば下る人もいるので、そちらはサーッてもうスビードで走っていくのだけど、一度カーブで自転車が突っ込んできたとかでバスが急ブレーキ。幸いぶつからなかったけれども、車内では悲鳴が。ウチの人たちもみな目が覚めた。とかなんとかで山上畳平着。ちょっとガスが出始めている。早速周囲を歩き始めるわけだが、折角なのでとガイドさんに聞いてライチョウに出くわす可能性が一番高いという約一時間ほどのコースを選ぶ。その大黒岳、山頂はすぐで、あっけなく到着。どうせ降りるなら遠回りだけど別のコースにしようぜといって畳平から逆方向に歩き出す、と、ほどなく前方のハイマツの中に男性が1人たたずんで動かない。んー、と思ってそっと近づいていくと、ライチョウがいる、と教えてもらう。彼の指さす方向を見ると、本当だ!!ライチョウ!!!マジか!!!いやそりゃ見には来たけど本当に見れるとは思わなかったよ。引き強えなあウチ!!!!ということで人をおそれるでもないライチョウをじっくり堪能。男性は去って入れ替わりに望遠レンズ持った地元の人と思しき方が現れて、あれはオスの秋羽個体だと教えてもらう。その方曰く、あれは珍しくって、以前ここで信州大の先生がライチョウ調査に来た時も、オスの秋羽が出たと聞いたら興奮して飛び出していったくらいですよ、と。その先生って中村先生じゃないですか?私ら中村先生の遠い後輩なんですよ、という話をさせてもらう。つうことで大興奮。わー、これは素晴らしい。これでこの旅は十分な成果があったわ。もうええわー、ということで降りてくると15時半。今から新穂高温泉郷の今夜の宿、野の花山荘に向かう。ここは日本秘湯を守る会の宿の一つで、守る会の宿はこれまでも悪い印象を持ったことがないので超期待だ。16時10分ほどに到着。姉妹館の槍見館の川に面した露天風呂に行けるよと言われるがままバスで連れていってもらう。混浴なのでみんなで入っていると、確かに槍のピークが見えるんだな。なるほどー。で、帰ってきてご飯。これが美味かった。一品一品サーブされる料理がどれも美味い。湯葉のチーズ焼き、イワナの塩焼きに揚げたての天ぷらに飛騨牛のステーキ。これは大満足。このお宿コスパが異様に高い。ロビーとか設備もオシャレで奥飛騨にいるとは思えないセンスの良さだ。ちょっと色んな宿に泊まってきてるけど、群を抜くなここ。さすがは秘湯を守る会。で、お宿の人としゃべってる間に、ここから車で数分の新穂高ロープウェイが今日は星を見るための夜間運行をしているという。最終便が20時15分というので、ご飯食べ終わって飛んでいけば間に合うじゃん、ということで最後ドタバタと食べて出かける。上の子は面倒くさがってお留守番。アホやなあ。で、山上に上がると、標高2000mを越えるとあって、月が出ていてかつ一部薄曇りにも関わらずちゃんと天の川が見れるのね。星座の解説なんかもあって面白かった。ということで最終21時の便までいて降りてくるのだが、くだりのロープウェイの中でヨメサン「ねえねえ、ロープウェイって登りより下りの方が速いよねえ」。私「あー、そうだねえ、重力があるもんねえ」、、、ってそんなわけあるかい!