そして今日も実験成功！！で、これがすごいラッキーで、ギンメッキは左右二回の触肢の挿入で交尾が完了するところ、今回の実験では一個体のオスが一回挿入したところで交尾を中断させて二個体目のオスに交換するのが手順。おそらくオスは右利きとか左利きとか無くてランダムに触肢を使うので、一個体目の挿入と二個体目の最初の挿入が右か左か分からないけど同じ側で起ることが5割の確率で生じるわけ。で、左右両方の挿入があると交尾器が破壊されやすくなるわけで、つまり逆に言うと二回の挿入が同じ側で起ると交尾器が壊れない。つまり二個体目のオスによる二回目の挿入が可能になり、計三回挿入を受けるメスを作ることができるというわけ。で、昨日は一個体その作成に成功したので、コントロールとして普通に一オスから二回挿入を受けた個体も作ろうとしたら、こいつが一回挿入を受けた後二度目の挿入にどうしても失敗するわけ。まあたまにそういうことがあって、オスの側に原因があることもあるので、途中で急遽方針を変更して明日（つまり今日）、二個体目のオスを仕掛けて三回挿入を試みようと思ったわけね。で、念のためメスに問題がないかチェックしておいたらば、交尾器の中の破壊される部分であるところの垂体がエレクトしちゃっている。突起になっている垂体は通常腹にそって伸びているのだけど、これが腹から垂直に向いているのだな。ははーん、これがうまく交尾できない理由か。オスは交尾するときに垂体を手がかりに交尾孔を探すので、垂体が変な方向向いてたらあかんのよ。ダメじゃん、と思ってピンセットで垂体をつついてみたら、元のポジションに戻ったので、おおこれならいけるかも、と思って今日試してみたわけ。一度歪んでしまったから、ひょっとして二個体目のオスは一度も交尾できないかも、と心配してたのだけど、一度目はサクッといった。おお！昨日の治療が効いたのか。で、問題は二回目だ。昨日歪んでいたということは既に垂体の根元にはダメージがあって、そういうときは同じ側で挿入があっても垂体がとれちゃうことが多いからだな。ので、二度目の挿入はうまく行かない可能性が高いと思ってたわけ。でもダメ元でやるというね。で、案の定二度目の交尾は何度もトライしても上手く行かない。やっぱだめかあと思ったけど、まあオスがあきらめるまで見てようかと思ったらば５分後くらいに成功！！！！！やったー！！！！！最高。ということでめっちゃ勢いづいたので、他のコントロール系の交尾もザクザクやって、9割以上目標を達成したよ。今日は準備不足でできなかったあと一個体を明日やれば達成じゃん。すごいよオレ。良くここまで持ち直した。午後は気が重い作戦会議。ムダとわかっててもやらなきゃいけないことってあるのよね。夜はがんばってゲラを読む。一応最後まで読み通した。後もう一回読もう。
