海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

都計審可決された島本死ね

一応もう一つの実験を始めて、必要のなくなったクモを林に返して回る。ゲラを送り出して今日も画像チェックだ。そして午後。あーあついにこの日が来てしまった。ずっと取り組んでいる島本駅西開発計画反対運動だが、今日は町の都市計画審議会が開かれて、現行市街化調整区域になっている駅西地区を市街化区域に編入する都市計画変更案が審議されるのだな。で、この都市計画変更の不当さが反対の最大の根拠なのだが、どうやら行政は、そのような不当さを認識した住民の強い反対意見がずっと挙げられているにも関わらず(3万人の町で5000筆を越えた署名が集まった)、その反対を押し切って変更を強行するつもりなのだ。で、ここを変更されてしまうと、もうほぼおしまい。その後の開発を外から左右できる可能性が極めて小さくなってしまう。まあ、まさかここまで行政が住民意見をないがしろにするとは思ってなかったので、その点かなりこちらもダメージを受けていて、もうなんだか考えたくない気持ちになっているのが正直なところなのだけど、そうもいかないのだ。なにせヨメサンがその都市計画審議会の議会選出委員として今回から参加するからだ。少し経緯を説明すると、ヨメサンは1期前の二年前にも議会選出委員として選ばれるはずだったのだが、議会の多数派を占める(もう遠慮することもないし全部ばらすけど)自民・公明・維新・立憲会派が示し合わせて完全連記制による投票というあり得ない選出方を強いたために、選ばれることがなかったという因縁があるんだな。まともな頭を持っていたら、こんな方法を使って委員を選出するなんて恥ずかしくてできないと思うのだが、実際にこの方法を使っているので、頭がまともではないか羞恥心が無いかのどちらかなのである。っていうか、島本町議会腐ってるよ。閑話休題。で、そんなことがあってさすがに今回は同じ方法が取れないので、なんとかヨメサンが委員になれたのである。とはいっても審議会だ。こういうのは行政によってコントロールされているのは常識。これまでの運営とかを見てみても、まともな審議が行われるはずが無いのは自明。学識経験者と呼ばれる人たちは単なるご用学者で、住民団体代表っていう人たちには何の見識もなくデタラメを述べるだけの人たちだ。だからいくらヨメサンが正論を述べたとしても、既定方針に則って数の力で行政案を承認する結果になるのに決まっている。で、そうなったら、島本町は住民意見をないがしろにすると宣言するようなもの。本来そういう事態にならないよう首長が働かなきゃならないんだが、どうやらそれも期待できない。つうことで、もうどうにもならんのだが、だからといってヨメサンが投げるわけにも行かないので、とにかく言うべきことを言っておこうということで、まあこないだからヨメサンと公募で選ばれた住民代表の委員さん他と、ずっといろんな論点をおさらいし、どのような言い方で議論に持ち込むかの検討を行い、今日に備えていたわけだ。無駄だけどな。無駄だけど大人の責任としてやっとかなきゃいけないことなんだよ。今の島本町が惨憺たる状況に陥っている原因の一つは、こういう大人の責任に基づく行動をとる人がほとんどいないことにあるのだから、わたしたちまでそちらのサイドに堕するわけにはいかないのだわ。つうことで審議会の会場に開始30分前に行くと、この件に関心のある住民が多数集まっている。その数およそ50。通常審議会には10人が傍聴に入れるのだけれど、それを圧倒的に超えた数が来ているわけ。住民がどれほどこの開発をやめてほしいと思っているかの現れだな。で、10人以外の人は会場外のロビーで中から流れてくる音を聞くことに。と、開始を待っていると後から後から人が来るので、私は席を譲って遠くにはなれて見ることに。もう100人以上はいるな。子どももたくさん。小中高校生までいる(含むウチの上の子)。すごい熱気。そりゃそうだ。人間一人いると100Wくらい熱を出すから、これだけいると電気ストーブ10台分くらいになる。汗だくや。っていうか、これくらいの傍聴が集まることはある程度予想されていたんだから行政は会場を別の適切な場所に変えるくらいのことをすべきで、そういうことをヨメサンも言ってたはずなのに、ホント無能。腹立つから、この様子を見に来た立憲の議員に「今日は仕方ないけど今後は会場変更も検討するよう働き掛けてはどうか」といったら、木で鼻をくくったような態度をとられる。立憲の地方議員アルアルである。腹が立つので少し離れていたら、なんか顔だけ知ってる人にからまれるので、そうですかそうですかと話を聞いているうち、私がヨメサンの配偶者であることがばれて、そしたらその人にものすごい感動されて、「今日は言われて傍聴に来たけど、こんな住民をバカにした町行政の事なんかホンマはいややったんや。けど来て良かったわ。あんたの奥さんは立派や」とか言ってもらえる。なんだなんだよくわからんが褒めてもらえるんならもっと聞くわ。と、そうするとその人「会場変えなあかんわそんなん当たり前や」とか言うので、「それあそこにいる議員に言いに行きましょ」といって連れていって発言してもらう。するとその議員、やっぱり木で鼻をくくったような態度をとってくれるので、悪印象づけに成功である。とかいってるうちに審議会は最初の議案説明が終わって審議の中身に入る。すると最初に発言した農業委員会の委員長が町長に、「これを進めるつもりなのか?」とのっけから聞くのである。で、町長が答えるわけだ。で、農業委員会委員長が「町長がやりたいんなら進めるべきだ」みたいなことをいう。ありえん。この審議会は町長が諮問して開かれるものであるから、諮問する側が諮問される側に向かって進めたいなどといってはいけないし、諮問される側は町長の意向に沿って審議しちゃ何やってるんだかわからないわけだ。ホント島本町の審議会はレベルが地獄級に低い。つうことで、ロビーの警備を担当している若手職員に、他の住民さんと一緒になって抗議する。あんな審議の進め方があるか。審議会の意味もわかっていない委員に審議させるなって。空しい話だけれども、こういう抗議をするのは初めてじゃないんだよ。でも、やらなきゃならんのよ。とか言ってると、今度は審議会の会長が「もうこの案を進める以外に方法はない」とか言ってるのが聞こえてくる。ありえん。まだ審議が始まったばかりだというのに、その議長を務めている会長が、結論めいたことを言うなんて、審議会の存在意義を失わせるようなことを言ったらあかんやろ。形式的にも学識経験者で大学教授なのに、ひどすぎる。それに対してヨメサンが何か言い返したのか、ロビーで聞いている住民さんから拍手が沸き起こる。それに対して警備係の若い職員が止めに行くので、私はその若い職員を止めに行くわけ。行政があまりに不当なやり方をしている時にどうして住民が行政の言うことを聞かなきゃいけないのかね?と詰めるわけだ。まあいちゃもんだが、1片の真実くらいはある。そうこうしていると、今度はまた中から、今度は人権協会の会長がヨメサンに対して、「議会報告で京大大学院と書いていて下品だ」というようなことを言い出すので、もうロビーは騒然である。逆学歴差別(おそらく女性差別も)を伴った個人攻撃・中傷を行う人権協会の会長ってギャグなの?と思うわけだが、その対象の配偶者としては笑ってられん。ふざけんなよゴラアと思ったところ、他の住民さんが烈火のごとく怒って抗議してくれているので、じゃあとその場を離れる。で、遠くで聞いていると、そこに別の会議室から副町長が出てくる。実は私この副町長とは因縁浅からぬ関係で、これまでも何度か話をさせてもらっているのだけれども、その時の向こうの話に事実関係的に疑問が出てきたので、もう一度話をしなければと思っていたところなのである。けど、それは今日ではない。今日はそれどころではない。ので、無視しようと思ったんだけど、向こうもいやそうだったけど会釈するもんで、だったらしゃーないから、近寄っていって「ちょっとこないだの話、ウソが入ってるんじゃないですか?また話したいんですけど」といったら向こうはいきなり激昂である。怒鳴られまくる。で、こちらはキターと思って、いや、ね、でも、こないだの話の後でいろいろ裏取りしたけどどうも話が合わないので、これ役場の中の誰かがウソついてるとしか考えられなくって、それって住民としては大変困るので、事実を明らかにしたいんですよねえ、といったら「住民が困るかどうかなんてどうでも良い」的な暴言を怒鳴って去って行った。ひえー、よっぽどいやなところついたの?オレ?とか思って、近くで聞いていた友人のところに行くと「ごめんな録音できなかったわ。でもなにあれ?」とか言われて、イヤーあれがウチの町の副町長ですよ。府から派遣されてきた人、みたいな解説をする。で、どうもその怒鳴られまくる声は審議会を聞いているロビーの人にも丸聞こえだったらしく、後で何人もの人から「あれは何だったんだ?」と聞かれる。ちょうど副町長がいた場所が死角になっていたらしく、私が何かやりあってるのはわかったけど詳細が分からなかったらしい。で、皆さん「どうも争いごとみたいだけど、あの人(つまり私)ならなんとか対処するでしょう」と放置していたらしい。うれしいのか悲しいのか。っていうか、警備係の若い職員は、大声で争っている声が聞こえてたはずなんだから止めに来いよ。仕事だろ!というようなことがありながら、案の定審議会は強行採決で案の承認になって、会場から出てきた審議会会長に、ある人が「こんな審議会の進め方があるか!民主主義はどうなるんだ!」とか大声をあげると、会長が「お前みたいな住民がいるから」と怒鳴り返すという。もうほんとに徹頭徹尾ありえない。と、ヨメサンが出てくるので、こんな茶番に付きあってようやったなあと慰労する。まともな議論しているのは反対派だけだったのは審議を聞いていた人にはみんなわかったでしょう。まあその意義はあるんだよ。外で聞いていても意味の分かる話をしていたのはヨメサンだけだよって言う人多かったよ、と励ます。いやマジでヨメサン獅子奮迅だったわ。えらいわ。オレ人生で一度だけ、惚れなおすって言葉を使ってもいいかもと思ったわ。で、これで今日は終わったわけじゃないんだな。夜は大阪府で唯一残った未耐震なのに校舎を使い続けている小学校についての説明会。これもなんか行政はずっと対応を求められていたのに、のらりくらりごまかしていて、保護者が怒り始めていよいよ重い腰を上げざるを得なくなったところで、こちらもヨメサン的には放置できないところ。で、説明会に参加しようとしたのだけど、保護者だけしかダメだと行政が言って入れないらしい。ので、呼び出されて、受けつけやってる若い職員さんと話す。まあ、この人に上の方針を覆す権限はないのだろうから、とりあえず雑談しましょうや、と、これおかしいやろう?という話を懇々とする。まあ向こうもこっちもヒマだしな。で、1時間半ほどたって説明会が終わるので、ヨメサンが中から出てきた人から様子を聞くのをつきあって、それからやっと晩ご飯を食べに。開いてるファミレスに。友人が何人か集まってきて今日の昼と夜の感想戦。24時まで。帰宅して、やり残していた画像チェックの作業をして、26時頃編集さんに送り返して長い一日が終わる。あーあ、しかし、都市計画変更が都計審通っちゃった。オレしらんぞ。これムチャクチャになるぞ。オレしらんからな。言うだけのこと言うたからな。