ところで昨日、ついにマルゴミグモを交接させることに成功したのである。今もらっている科研費の重要な研究課題の1つであるこのクモ、飼育下で造網させようと思って、去年はケースの内外の物理的環境をいろいろ変えて四苦八苦したのだけど何をやっても結局上手く行かず、最後の手段と3月に網を園芸用円形支柱に張り取ってケースに入れてみたら見事造網に成功。わーいと思っている間に選挙に突入してボヤボヤしているうちにもう成体が現れているので慌てて採集したのにオスを仕掛けてみたら30分ほどであっさり交接してくれたという。基本的にギンメッキと同じ交接行動であることがわかった。ちゃんと垂体も取れる。少し違うのは挿入時間が長いこと。といっても5秒ほどなのだが。あと、オスが飛びつく感じで交接するのもちょっと印象的かな。ということでめでたいのだけど、今回の個体は成体の垂体あり個体を取ってきたのであって、これが未交尾なのかどうか定かではないのが玉に瑕。だけど、まあいいか。取りあえず動画のリンクを張っておく。
http://www.momo-p.com/index.php?movieid=momo210426cv01b
ともあれ、これでケースの中で交接させられることがわかったので、後は観察例をためるだけ。ここからがしんどいんだよねえ。
