海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

ボクの初春

子供たちを親に預けてヨメサンと「Mr. & Mrs. スミス」。この作品のように、お話の本質的な独自性がどこであるかについて自覚的な作品は好もしい。で私らの出かけたシネコンは巨大ショッピングモールの中にあって、そのテナントの一つにボーネルンドがあったのでヨメサンとオモチャを物色。すると話しかけてきた店員の感じが滅法良く、関西の第三次産業従事者の質の高さは、うっかりするとついつい不必要なものまで調子に乗ってどんどん買わされそうで危険であることを思い出した。

夜、子供二人連れの妹一家に上の子と同い年の再従姉妹が合流した実家は阿鼻叫喚の渦と相成る。で、その再従姉妹は大変にかわいらしくヨメサンと私は目が釘付けになったのだが、彼女に対して上の子の態度がおかしい。なんかグネグネモジモジしている。この子はどちらかというと男の子の友達より女の子と遊ぶ方が性に合っているはずなのに、なぜか今日はまったく近寄ろうともせず周りを奇声を上げ腕を振り回して走り回るばかりである。はて?と思っていると、ぴゅーっと私の側にやってきて小さな声で「むーこ」とささやいた(ちなみに「むーこ」とは我が家に置ける大便を意味する隠語だ)。この状況は全くもって奇妙である。というのは、大きくなったとは言え三歳児、おしもの事に対するおおっぴらさは、大人もうらやむばかりだったからだ。そこでピンと来た私、むーこを終えて、いつもならばパンツをはくのも待てずに遊びに行くところの上の子に、「じゃあこのままフリチンで再従姉妹たちのところにいこか?」と実験を試みた。すると答えは「ここでパンツはく」。どうしたんだ君は羞恥心の芽生えか???

どうも私は人が初めて異性を意識する瞬間に立ちあえたようである。