海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

14分間

初日が遅かったので、キャンプ2日目の今日はゆっくりまったりの予定。ところが昼前にぶーちんが発熱。昼ご飯を食べて撤収を始めて早めに(といっても4時だったが)帰途に。平日だから帰りも楽々、7時前には着くわいと思っていたらトンデモナイ。小仏から25kmの渋滞というじゃないか。今日は高速1000円でもないし、と6時過ぎに大月でおりて迂回を試みる。が、いきなり出口で渋滞。ここを10分ほどかけて抜け、大月市街の甲州街道は抜け道で回避できたので、後はツーツーと思っていたら、6時50分頃上野原の手前5kmほどでピクリとも動かなくなる。どうやら事故だったらしく、30分ほどもロスしただろうか。これなら上にいた方がまだマシだったかもと思いながら相模湖に着き、再び高速に入ったのが7時35分だ。20km弱だから普通なら10分強程のところ、まだ渋滞の中なので25分程かかるとの表示が出ている。そうか八王子につくのは、だいたい通行時間の表示は長めに出るから8時前かな、と思って、待てよ8時になればETCの夜間割引が効くんじゃないか?通勤割引は大月までの区間で使っているから、二度目の高速は正規の料金を覚悟していたけど、ひょっとして安くあげられるのでは?

ということで、今日程渋滞のノロノロ運転がありがたいシチュエーションもないものである、と思いながら小仏トンネルを抜けて渋滞がそろそろ解消に近付いたのが7時46分頃。カーナビは八王子料金所まで15km、到着予想時刻は7時59分と表示している。カーナビの設定では高速は時速80kmで走ることになっているはずなので、微妙に計算が合わないが、おそらくそれはインター付近で余分な時間を見込んでいるからに違いない。つまり普通に走ったらどう考えても8時より前に料金所についてしまう。さあこれは困った。時間調整のPAもないし、どうしたものかと思ってフト気がつくと周りの車の流れも異様に遅いじゃないか。多くの車が時速80kmも出していない。これは渋滞時の低速運転の影響が残っているのか、はたまた周りのみなさんも私と同じことを考えているからか。とりあえず後者という事にして、一人連帯感に浸りながら、流れに任せてゆっくり走る。すると8時までの残り時間の数値よりも残り距離の数値が1だけ大きい状態が、そのうちに同じ数値になり(さすがに時速60kmというわけではないので、これは当然の事)、7時58分になった瞬間の残り距離が1900m、そして59分時の残り距離が900mになったのである。ああ、こうなると時速60kmで走っても追いつかない(というか追いついてしまう)。もうそこに料金所の灯も見えている。万事休すか。いやでも料金所が近いという事はいくらETC搭載車といっても速度は落とさないといけないわけで、この速度低下が最後の希望と思いつつ、それでもグングン近づく料金所。もうこれはどうにもならんと思ったときに、「そうだ八王子はとても広い料金所でETCのゲートはその両側にある。いつもは本線をまっすぐいったところにある最右のゲートを使うが、逆に最左のゲートに向かえば少し距離が稼げるはず、やって見ても悪くない!」ということに気がつく。そこでハンドルをわずかに左に振ると、路肩に二台トラックが止まって時間待ちしているのが目に入って、でもオレにはあの潔くない真似はできねえ、とむくむく沸き起こる誘惑を振り切って時計を見るとまだ59分じゃないか。ああ結局ダメだったかとさらにゲートに進み、今まさにレーンに入らんとする、その瞬間に時計が8時に。多分8時0分1秒とか2秒とかだったろうピンポーンの音とともに割引料金を告げられたときの私の達成感たるや、このくらい長い文章を書いても表現できていないのであるよ。

これで浮いた金額がわずか400円であることは問うてはいけない。