海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

あえて拾う火中の栗

今日は市民大学講座の講師。3年前にも一度やったのだけど、今回も環境問題について一席ぶてとのお達し。でも例えば地球温暖化の事なんかを、さも専門家面して喋るのはどうにも趣味ではない。ということで、前回とネタはかぶるけれども再び環境収容力の事について話し、新ネタとして、前期に学生にレポートとして化した、土地の制約下におけるライフスタイルの設計というものをやってもらうことにした。これは一人当りが利用できる土地の面積を7アール程度と考えて、じゃあそのうちどのくらいを米の生産に振り向け、太陽電池はどのくらい設置して、ということを考えてもらうものだ。

で、この手の話の展開になると、結論としては、もう少しライフスタイルを抑制的にしないとにっちもさっちも行かないということになる。一方前回の経験から、こういう事を言うと、市民大学講座の主たるお客様であるところの年配の方からは激しい感情的反発を買う事が予想される。

ということでどうも今日の講演は気が進まなかったのだけど、やってみたら案の定の結果だった。でもね、仮に環境負荷低減技術の話を聞いたところで(いや私には出来ないけどさ)そんな事は参加者には毒にも薬にもならないわけで、それよりも市民として出来る数少ないそして最も重要な事である浪費的ライフスタイルからの脱却を考えてもらう機会があった方がずっと良いじゃないのよさ。そんなに怒らないでよ。