海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

中国のアリ使い

とある文章のために、アリと人間生活との関わりについて書かれた文献を集めている。今日読んだのは、中国南部で柑橘類の食害昆虫を防除するためにツムギアリを使っているという話。外から巣を果樹園に持ち込んで木にくくりつけておく。するとアリが昆虫を狩ってくれるので防除になるという。木から木へアリが移れるよう竹で橋を作ってやったり冬には餌を与えたり越冬用の場所を用意したりするらしい。で、この起源が4世紀にまで遡るのだとか。

殺虫剤だとすぐに耐性を持つ食害昆虫が現れるので、アリを使う場合と殺虫剤を使う場合で収穫のパフォーマンスは同じくらいらしい。で、ふと思うのだけど、薬剤に対してはすぐに抵抗性が進化するのに、捕食者に対する抵抗性は進化しないのだな。これって薬剤の淘汰圧が強烈なせいなのか、それとも捕食者に対する抵抗性が既に進化しきっているからなのか。