海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

自我肥大の賜物

講義に出かける途中、タマムシが落ちていた。私の部屋は崖の側の建物にあって、窓の外にはエノキの樹冠。夏の午後にもなるとハエのようにタマムシが飛ぶのを見ることができるのだけど、この人達は滅多に地上に降りてこないので、ウチの家族は生きたのはほとんど見たことがない。ということで、これは捕まえてヨメサン子供のおみやげにしなくちゃならない。で、今から部屋に戻って何か容器に入れる時間も無いので、やむなくそのまま教室に持って行くことにした。まあ何とかなるだろう。

この個体、堂々として全く逃げる気配も無いので、左手に止まらせたまま教室に向かうと何人もの先生・職員さんからそれは何?と尋ねられる。さすがタマムシの訴求力は違うね。と、いつもよりスローペースで教室についた頃にはタマムシは腕に上がってきている。うーんこの姿は学生には奇異に見られるだろうかしら、と思いながら教卓についた瞬間、タマムシが飛びたつ!しかしそこはこちらもプロだ。空いていた右手で見事頭の高さまで上がったタマムシをキャッチ。うわーこんな目立つ振る舞いをしてしまったよう恥ずかしい!と思ったのだけど、落ち着いて良く周りを見てみたら、大教室で教員のことに興味を示す学生など皆無なのであった。。。

で、何か入れ物はないかと考えて、結局タマムシはマイクケースの中で一コマを過ごした。