海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

スネゲに理あり

引き続きグダグダ。

しばらく前に日経BPのサイトに掲載されている小田嶋隆のコラムを読んで、橋本治の「革命的半ズボン主義宣言」という本に興味を持ったのだな。そのコラムに載っていた本書の要約を、更にここで要約すると、「日本の成人男子はやせ我慢をよしとする文化を持っており、夏に背広を着るのはやせ我慢ゆえである。夏に半ズボンをはく者は、この文化に同調することを特別な能力を持つ事より重要視するビジネス界からは蔑まれる。だから「半ズボン姿で世間に対峙できる人間だけが本物の人間」である」と言う事だ。このような書を私が読まないわけにはいかないではないか。ということで、青森の古本屋にとっくの昔に絶版になった本書があるのを見つけ、注文して数日前に読み終わったのであるな。ところが、実際に読んでみたら、必ずしも上の要約の様な事が書いているようには私には読めなかったのだな。橋本治だから、同じところを行ったり来たりずっとしていたかと思うと突然訪れる論理の飛躍に導かれた言明が、「まさにまさに」と手を叩いて同意したくなると言う本書であって、この本を先のように要約できる小田嶋隆ってすごいと思ったりした。この要約のないところで、私が本書を上手く理解できていたどうか、正直自信がないのであるよ。

革命的半ズボン主義宣言 (河出文庫)

革命的半ズボン主義宣言 (河出文庫)