海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

負け癖

ところで今日、去年の4月に投稿して以来音沙汰の無かった論文の審査結果が戻ってきた。


そもそも、私は就職してから人生最大のスランプに陥っていて、書いても書いても掲載不可である。思えば最後に受理されてから延々4年半だ。すっかり負け癖がついてしまっている。


で、私らの業界では、論文審査は大概数ヶ月で終わるもので、10カ月はこれまでの最長記録。もし論文に何の問題もなければ、こんなに時間がかかるはずが無い。しかも、最近のサイバーな世の中では色よい返事の時はメールで連絡が来るのが通例。今日、何の事前連絡も無く郵便箱に入っていたアメリカからの封書は、開ける前から私をして鬱に入り込ませるに十分であった。


かといっていつまでも封を切らないわけにはいかないので、ため息を一つついてからザクザクと開けて手を突っ込んでみた。すると、なにやら手紙や原稿とは違う手触りのものが入っている。どうも、封筒らしい。ん?ということは。。。


とりあえず、掲載不可ではないらしい。書き直してもう一回送れとのこと。ひええ。ちょっと腰が抜けた。いや、そんな立派な雑誌じゃないし、そもそもまだ掲載が決まったわけじゃないから、そんな大げさにする必要はないのだが、なんせリジェクトされなかったのは4年半ぶりだ。腰の一つくらい抜けさせてくれ。


いやしかし、負け癖というのは怖いもので、ここのところうっかり「もう二度と論文が載らない体になったんじゃなかろうか」なんて、思っていた。これの何が怖いかって、この考え方に筋が通っていないということで、つまり、理屈をねじ曲げても物事を悲観的に考えようとしていたわけだ。


論文が載らない体なんてあったら怖いわなあ。