海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

聞き上手

集中講義終わり。「最後の時間にレポートを書いてもらって、それで単位を出す」と言ったものだから、終わりに近づくにつれてどんどん学生が集まってきて少し心が空しくなる。


今回はKeynoteでスライドを作ったのだが、野暮なテキストは似合わないと思って、極力写真だけのスライドを使うようにした。で、説明には黒板を併用しようと。ところが教室に行ってみれば、プロジェクターを使おうとするとスクリーンが黒板を覆ってしまう。しかたがないもんで、ほとんどしゃべくりと写真だけで授業をしたのだが、こういう文字を与えない授業は今の学生にはノートを取る手がかりがなくて困るようだ。流れてくる音とイメージの中から、何かを文字に定着させるときの、捉えたような捉え損なったような座りの悪い感覚こそ理解への足がかりになるんだけど、そういうのはまだ一回生には難しいのかな。