海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

燐光

やっと今日から自分の研究室に入る事ができる。午前中は学生へのオリエンテーションで終わり、午後から荷物を運びはじめて二時間ほどかかり、その後荷物を半分ほど解く。で、部屋が狭い。長崎では机のある部屋と実験機器を置く部屋の二つあったのが、今度は一つ。しかも変な形をしていて物が置きにくい。困った。

夜、暗い住宅街を歩いていると、前から人影が。それが、ふっと顔の部分が青白く光るのである。こ、こ、これは人魂かはたまたバスカーヴィル家の犬かと思ったら、単に携帯を眼前にかざしてメールを見ながら歩く女の子であった。暗い夜道は危ないですぜ。


読売新聞に犬見れば飼い主わかるという記事が。何も知らない被験者ににペットの犬と飼い主の写真を見せると、正しい組み合わせを答える事が多いらしい。そういえば私たちの業界では「研究者は研究対象に似る」という格言がある。研究対象生物は人によって千差万別なのだが、ということはサルの研究者はサルに似ており、カマキリの研究者はカマキリに似ているわけだ。ゲジゲジの研究者はどうなんだ?と思うが、そういう人を私は知らないので何とも言えない。

で、私なんかクモの研究者であるからして、クモに似ていることになるのだが、どうなのだろう。確かに人と話をしているときに罠を仕掛けて相手を窮地に陥れては楽しむと言う事をしたりするので、あながちウソとも言えないか。でも、決して目が8つあるとか手の先から糸を出してビルの谷間を飛び回るとかではない。