海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

青いってのがどうも

朝日新聞の夕刊にアリ飼育セットの記事が。青いゲルを満たした容器に公園で集めたアリを入れておいたら、勝手にゲルを掘って巣を作りさらにゲルは餌にもなるので何もしなくても一ヶ月は飼えて心癒されるそうな。

当方脱力。そもそも公園で採ってきたって事は外勤ワーカーだけを飼育しているわけで、それは集団で暮らすアリの生活の(本当の意味での)断片でしかない。生き物を眺めてみようと言うのはよい事だと思うけど、自然な姿でないものを見て悦に入ってどうするのか。それから「手間がかからなくって便利」って言いたいようにも読めたが(「面倒くさがり屋のためのペット」なんて表現もあった)、何事にもインスタント性を求めるのは現代の病理だぞ。その病理のせいで癒されたい気持ちになるんじゃないのか?最後にどうでもいいが、とってつけたように働かないアリの話を持ちだすのは止せ。

いや、夕刊のライトな記事に熱くなるなんてのは大人げないんだが、ヨメサンに「あんた新聞記事にいちゃもんつける事多いけど、こんなにガックリしているのも珍しいねえ」と言われるぐらいだったのだよ。

どうでもいいがやっとクモの飼育ケース完成。円網性のクモを網を張らせた状態で飼育しようとするとムシにはあるまじきほど大きな空間が必要で、今回は30匹のために240cm x 60cm x 90cmほどを占める。アリならタバコの箱くらいで済むのに。網は体の一部のようなものだと考えれば、クモってのはコストをかけずに体を大きくすることに成功した動物だって言えるなあ。