海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

成長の呪縛

新「人口論」―生態学的アプローチ

新「人口論」―生態学的アプローチ

今日は職場がある市の教育委員会主催の市民大学講座。環境問題の事について話をしろと言われたので、前半で「新人口論」にある地球の環境収容力の話をして「定常社会にしようと思えば、これまでのようなエネルギーや物質資源をガンガン消費する生活をやめなければいけなくなる時が早晩来るだろう」という話をする。で、後半は、そこから無理矢理こじつけて身近な生き物の不思議話に持っていったが、やはりちょっと強引すぎた感がある。もう二度とこの展開は使うまい。

後半の話は割と受けていたので、最初から環境問題にこだわらずに生き物話だけしていればよかったと反省。というか、前半の話は感情的な反発を受けていたような感じだった。今日の聴衆はほとんどが定年を過ぎたような年配の方達だったのだけれど、その年ごろの人の中には「今までのような物質的に豊かな生活はもう無理かも」って言われると、自分の人生を否定されたような気持ちになる人がいるのかもしれない。そんな生活は必ずしも不幸せだとは思わないんだがな。