海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

中間流通業

後期からは、授業で使う図表をPDFにしてネットで配付する事にした。というのは前期の授業アンケートで、レジュメを配れという要望がチラホラとあったからだが、かといって千何百人もいる学生に、おそらくは大多数が何の役にも立たないレジュメを配るのは紙の無駄というものだ。授業でムダ遣いは減らしましょうって言っているのにそんな事をするわけにはいかない。一方、図表の中には本からスキャンしたものもあるので、長期間ネットに上げておきたくない。なので半期分全てを一週間だけアップしておこうと考えた。ということは、授業開始時に全ての講義の準備ができていなくてはいけない。。。

これは、これまでずっと自転車操業だった私には酷な条件で、先週今週とずっと講義の準備。なんとか今日完成を見たのである。後は、リレー講義の準備さえ終われば少しは余裕が。。。あ、しかし10月終わりからは、もっともっと大変な事が待っているのであった。とほほ。

で、スキャンしたりWebから資料を引っ張ってきたりしながら、私のやっている事ってのは誰かが作った知識を右から左に流しているだけだなあと思った。ネットや宅配便で中間流通業者がその存在感をどんどん小さくしているように、知識の中間流通業もそのうちすたれていくのかもしれない。ただ、これは教育が無くなることを意味するのではないと思う。知識を組み合わせていく時には、職人技的な技巧が必要で、こういうものはつまるところ見て感じて覚えるしかなく、例えばよくできたWeb教材やビデオがあったとしても身に付かないもののように思うからだ。

それはともかく、知識を生みだす方の仕事もしなくちゃな。