海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

所詮は借り物

アスベスト除去のために研究室に行きたくない」期間の後半であるところの今日からは、開き直って完全にお休みにする。えーっと、またもや長崎に。今度は家族旅行。いや、私があんまり何度も長崎に行くもので、ヨメサンが「たまには私も連れてけ」と。

で、阿蘇を回って黒川温泉に1泊してから長崎入りするスケジュールで、今日は飛行機で熊本へ。羽田への途中京急でリュックを置き忘れるという失態を犯し、ヨメサンに「年だね」と哀れまれる。幸いすぐに気が付いて駅に駆け込むと無事回収されていて事無きを得たのだけど、とにかく、ヨメサンとのパワーバランスが崩れてしまったのは否めないのである。旅行とは意思決定の連続であり、夫婦とはいえその目指すものが異なる事が普通であるのだから、この状況は決して歓迎すべきものではないのであるな。

まあそれはともかくとして、私にとって鉄の塊と認識しようがジュラルミンの塊と認識しようが事の本質に全く影響しないところの飛行機は、今日も何事もなく空を飛ぶのである。空港に着くとまずはレンタカー。チャイルドシートをつけてもらうわけだけれども、固定が終わって係の人が確認のためシートベルトを引っ張ると、カチャンと外れるじゃないですか。二回試して二回とも。「えー、これって留め金がバカになってるんじゃないですかぁ?」とか言うと、係の人が代わりの車を取りに行ってくれるわけだが、そこへ上司らしき人が現われ「アー、大丈夫大丈夫。きっと彼が三つある留め金の間違ったヤツで止めようとしたんですよ」と言いながらもう一度付け直してシートベルトを引っ張ると、今度は外れない。確かに留め金がバカになるようじゃシートベルトの用を為さないわけで、上司らしき人の言うことにも一定の説得力がある。と言う事でそのまま出発。草千里まで行き、近づいてくる牛に泣きながら「メッ!」と叫ぶ下の子に大受けする。で、黒川に行くべえと阿蘇を下る山道でカーブを曲がると後部座席でゴーンと言う音がして下の子の泣き声が。後ろを見たヨメサンが「大変!」と。どうやら遠心力で件のシートベルトの留め金が外れたようで、下の子を収めたチャイルドシートが半回転して上の子の足下に転がっている。ひえーっとヨメサンが助け出したら、下の子は食べていたおせんべいをしっかり握っていて、またもや大受け、、している場合ではないので、ヨメサンが膝に抱いたまま阿蘇駅まで行って、レンタカー屋に怒りの電話。すると先方は「今から阿蘇駅まで代車を持って行くと一時間くらいかかりますが待っていてもらえますか?」などと言い出す。アホな事言わんといて、と黒川温泉まで持ってきてもらう事に。なんか観光する気分でも無くなったので、こちらも黒川へ向かう。で、代車を持ってきた上司らしき人と最初に話したヨメサンによると「シートベルト触りませんでしたか?とか言われたわよ。悪いと思ってないんじゃないの?」だそうだ。ちょっとレンタカー屋不信に陥りそうな今回の顛末。

宿は「ふもと旅館」と言うところで、15の客室に対して風呂が10もあろうかと言う、最適配分なんて言葉は外国語?というようなところで素敵でした。風呂で他のお客さんの姿を見なかったぞ。