昨日、農文協の営業の方がこられて、来年度から畑をするんですといったら、そだててあそぼうという絵本集を勧められたのだけど、70冊で全13万円以上ということで、しかも絵本だし、そりゃあ買えまへんわと思ったのだけど、さらに強く勧められるので、チラシくらい見てみようかと思ってみたら、目に飛び込んできたのが「スズキコージ」の名前。スズキコージと言うと最近の我が家のお気に入りの絵本作家であって、「ブンブンバチン」とか「イモヅル式物語」とかヒット中で、ひょっとしてこれは絵本的には優れたものなのでは?俄然興味を持つ私がいて、今日サンプルを持ってきてもらったところ、絵以外の中身もそこそこ読みごたえがあり、これなら学生に読ませる手がありうる、十分ありうる、うーむ、今年はまだ研究費がだいぶ余っているし、来年に備えてごそっと全巻揃えてみる手も無いでは無いぞ、と思ったのでした。
ところで、名文と言うのは簡潔で短いものとされているが、私は常々そのことに疑いを持っている。実際、スズキコージの書く文はその対極であって、いろんな事がズルズルズルズル文の切れ目無く、まさにイモヅルのように書かれていくのが特徴だけど、これが悪文なのかと言うとそうではなくって、読んだリズムがとても心地よいのだな。みんなももっとズルズル書こうよ。良いじゃないよ型にはまった名文なんか書かなくっても。
- 作者: スズキコージ
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- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
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