海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

グリーンファンのファン

えーっと、リクエストにお答えして5月末に買ったGreenFanの使用感レポートをば。高価な機器を買った自分の意思決定を正当化しようと言う心の動きが影響している可能性を割り引いた上で読んでいただければ幸いです。

この高価な扇風機の第一のウリは、羽根の形状を工夫する事によって得られる自然な風。で、これは全く惹句の通りで、ウチでくつろいでぼんやりしている時に、「あ、良い風入ってきたな」と思うと、実はGreenFanの風だった経験多数。これに慣れてしまうと普通の扇風機が刺々しく感じてしまうという。第二のウリであるところの低消費電力は当方に計測能力がないので残念ながら不明。第三の売りの静粛性については、羽根の回る音は、サーキュレーターモードにしない限りほとんど感じない。これはビックリ!一方、ウチのは2010年モデルで、このモデルの欠点とされるチリチリ音は確かにする。とはいえ、静まり返った夜ならともかく、ラジオを付けたり外が賑やかな昼間だと全く聞こえないレベルなので、あまり気にならない。それに2011年モデルだと、この音が抑えられていると聞く。もう一つの良さはサーキュレーターモードの強力さで、確かに音は激しくなるけれども(といっても、ホームセンターにおいてあるような普通のサーキュレーターに比べると随分小さい)、6畳間が続いた部屋の端にGreenFanを置いて、一番遠い橋でも風が感じられるのは素晴らしい。ウチでは寝室に窓がないのだけど、隣の部屋の窓から外気を運んでくる事ができると言う。

もちろん欠点もある。動作インジケーターが、夜暗くした部屋ではどきつく感じるのはマイナスポイント。我が家では寝る時にいつも本などでインジケーターを隠しているのだけど、これはスマートではない(2011年モデルでは、この点は改善されている)。折角のデザインが台無し。次なる欠点は、モーターから出る振動が結構ある事。一メートルほど離れた場所に布団を敷いて寝ようとすると、床から振動が伝わってきて、うつ伏せ寝の私的には、たまに気になる事がある。あと、良く見ると扇風機の首から上の部分も振動し続けていて、外からの風が加わると、見た目にも揺れているのがわかる(これは量販店で眺めていた限りは2011年モデルも同じだった)。我が家では、ベランダの外に安価なサーキュレーターを置いて、外気を室内に叩き込み、その空気をGreenFanで受けて部屋の奥まで送り込んでいるので、GreenFanはずっと揺れ続けている。これって首の部分が壊れる要因にならないか若干不安。

と言う事で、工業製品としてみた時に、まだ煮詰めが足らないと感じるところはあるけれども(大手の家電メーカーなら、チリチリ音とか振動とかはさっと抑え込めそうに思う)、デザインの優秀性も含めて、我が家的には24000円分の満足感は十分得ていると言えよう。いや、今思えば、もっとお金を出してもチリチリ音やインジケーターの部分が改善された2011年モデルを買うべきだったかも、とさえ思っている。少なくとも、一万円弱ほどもする中途半端に機能の豊富な機種を買うくらいなら、がんばってGreenFanにすることで幸せになれると思う。さすがに2000円ほどの動くだけモデルと戦えるかと言うと、考えてしまうけど。