海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

The Voyage Home

今日は1-4まで講義。いやしかし自分の研究のネタだけで講義させてもらえる機会はとってもありがたい。しゃべりながらその場でどんどん自分の考えが形になっていく。あと、今回は院生相手だったので質問もたくさんしてもらえたので、こちらとしても否応なくノレて話せたのが良かった。7コマのそれぞれで質問時間を10ー15分ほども取ったので、つまり一コマ相当は質疑応答していたことになる。これは充実した講義だったと言えるんじゃなかろうか。

で、すっかり満足して、講義後に中国のクワガタのような大顎を持ったヘビトンボの標本を見せてもらって驚愕もし、高揚した気持ちで歩く帰り道。南大沢には駅前にアウトレットショップがあって、そういえばウチの子の小さい時に何度も来たなあ懐かしいなあとフラフラ吸い込まれてしまい、なんかこの充実した時間の想い出に土産でもとモンベルで長袖Tシャツなど求めて京王線で橋本へ。

京王線の列車から見る横浜線のホームには人が溢れている。あ、道草食ってるうちに帰宅ラッシュに巻き込まれた、と思うとさにあらず。中山駅での信号故障でダイヤが乱れているらしい。あちゃと思うも構内放送を聞くと、新横浜方面の客はどこそこのホームに行けと指示が出ている。素直に従いホームに降りると確かに電車がいて数人のお客さんがドアが開くのを待っている。しめたこれなら座れるわいと思い(いつつくかわからず殺気立った乗客で混みあう電車で立ちたくなかったところ)、私もドアの前で待つわけだがいつまでたってもドアは開かず。そのうちに「乗務員がまだ到着しておらず、着き次第ドアを開ける」との放送が。なにー!と言っても仕方がないので粛々待つのは私も伊達に東京(多摩だけど)で7年も暮らしていない。で、20分ほども待ったろうか、空っぽの車内を車掌さんが駆け抜けていって、やっとドアが開き電車は出発、、、と思ったら数百メートルも走ったところでストップ。なんでも前方の踏み切りで緊急停止信号が出ているので安全確認しているのだとか。もうこれは待ちきれない人がしでかした所業に違いなく、トラブルがトラブルを連鎖反応的に引き起こすイヤな流れではないかと暗澹とする。またここで15分ほども待っただろうか、やっと走り出す電車だが駅に止る度に大量の人が乗り込んできて押し合いへし合い。町田でやっと降りる人が乗り込む人を上回ったようで少し車内がマシな状態になったなあと思ったら、またもや電車が走り出さない。どうも駅の安全確認ボタンが押されたらしく、駅員がホーム後方に走って何か怒鳴っているようだ。どうもイタズラで押した人がいたとの事。ほらこうしてイライラした人が不必要な事をしてさらに事態を悪化させるわけだよ。とはいえここは数分のロスですみ再び列車は南へ。ここまで来れば、さすがに後は新横浜までまっしぐら、と思ったら甘かった。中山を出る時に「前方の車両で乗務員トラブルがあったため、この列車は次の鴨居で運転を見合わせる」という放送。見合わせるってなんやねん!とつい口をつく私。だけど駅につくと本当に止っちゃうの。ああ神様私はいったい今日中にウチに帰れるのでしょうか?とか、いよいよどうしようもなくなったら中山まで戻れば妹家族の家があるとか考えていると、なんか向こうのドアの方から、若い女性の泣き声とかまで聞こえてくる。大事な用事にでも遅れてしまってパニクっちゃったのかなあ。そうこうしているうちに、「横浜行き振り替えバスの切符を発行しているらしい」と言って立ち去る男性が現れ、周りの人が座っている人も含めて次々と列車を降りていくじゃないか。ええっと、多分もう新横浜は次の駅くらい?ひょっとして私も振り替え輸送を使った方が早く帰れるんじゃないか、いやいやしかし土地勘もないところでうっかり立ち上がって、横浜には行けても新横浜に行けなかったらどうしよう、イヤでもバスが無くても一駅なら歩けるんじゃないか、待て待て一駅と言ってもJRはしばしば駅間距離が長くってこの痛むかかとで歩けるかどうかわからんぞ、とかグジグジ悩んでいるうちに、やっと電車が動き出す。実際の新横浜は次の次の駅だった。あぶねー。

というわけで、都合一時間半ほど予定より遅れて帰ってきた。イヤこんなにトラブルが連鎖したところに出くわしたのは後にも先にも初めて。あーしんどかった。