海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

三段活用

今年も庭にグリーンウォールを作ってゴーヤやらカボチャやらをネットに這わせている。成育はボチボチ順調で、一番高いところは一階の天井付近にまで来た。しかし、
ヨメサン「でも、まだまだ足りないわ。縁側には日が当たってるから昼間はチンチンに熱くなるのよ」
上の子「チンチン?!ぷぷっ」
まあ、なんというかそういう言葉に敏感なお年ごろになってきたと言うことだ。
ヨ「何か変かしら?熱いものを表現するのに、チンチンって言うでしょ?」
私「言わん。そりゃヨメサンの地方の方言やと思う」
ヨ「うそー。広辞苑に書いてあるはず」
と言うことで広辞苑を開いてみるのだが、熱くたぎった釜という名詞としての意味はあっても状態を形容する言葉としては、沈々と書いて静かな様を表す、としか載ってない。
上「チンチンだって。変だよ」
ヨ「何言ってるの。そんな変な意味じゃないわよ。それに、あんただって、喜んでたくせに」
上「喜んでない」
ヨ「笑ってたわよ」
上「うるさいなあ」
ヨ「チンチン」
上の子、横を向いてケッてな顔をする。反抗期が視野に入りつつある敏感なお年ごろの上の子に、ガサツなヨメサンのこんな突っ込みは辛かろう。そして、こうして家族の仲に亀裂が入るのは私の望むところではない。なんとか話をそらさなくては。そうだ!
私「チンキ」
上「?」
私「オイ上の子、何をぼやっとしている。チンチン、チンキ、と来たら、次はお前がチンで始まる何か別の言葉を言う番じゃないか。インテリの家に生まれたそれがお前の宿命ぞ」
上「え?でも?」
私「でもじゃない。さあ何か言ってみろ」
上「、、、チンコ」
私「あほかー!それじゃあヨメサンとおんなじやないか!もっとひねらんかい!!」
上「、、、チ、チ、チンチラ
私「よーし、そうだ。そういうのがインテリの遊びってもんだ。覚えておくように。ちなみに、お父さんが考えてたのはチンアナゴだな」
と言うことで、今日も家庭の安寧が守られたのである。