海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

十五年一日

ヨメサンは言葉を知らない人だ。私がヨメサンに初めて会ったのはもう15年前の事。その頃の私はヨメサンのあまりの知らなさっぷりに衝撃を受け、悪い事を言わないから広辞苑でも側に置いて判らない言葉が出てきたらすぐに引けばいいよ、とアドバイスしたものだった。で、ヨメサンはたいそう素直な人なので、私の言うことを聞いて広辞苑を入手。線を引きまくっていたものだった。で、そういう向上心のありようってヨメサンの良い資質であるよ、と秘かに思っていたのだな。

そして15年。今日、諸刃の剣の話になった。で、その時のヨメサンの微妙な顔つき。これは知らない単語に出くわした時特有の表情であって「ひょっとして諸刃の剣って知らないのか?」と問い詰めるわけだが「し、し、しってるわよ、、普通の刀は刃が片方にしかないけど、両方にある刀でしょ?」とか誤魔化しにかかるわけで、これは子供のいる前で教育上よろしくない、と、久しぶりに「広辞苑でも開いてみたら」と言ってみたわけだ。そしたら15年経っても素直なヨメサンは素直なままなので、きっちり広辞苑を開くわけだが、そこには既に蛍光ペンで太々と線が引かれた「諸刃の剣」が。。。

せんない。せんないよ。