海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

DJ Ken

世はアクチブラーニング流行、というかアクチブラーニングを強いる世の流れというのがあって、ところによっては全授業をアクチブラーニング化する事をうたう大学まで出てくるご時世だ。って言っても、いわゆる大教室での講義をアクチブラーニングでやるなんてのは到底無理なお話なので、じゃあどうするかというと、例えば授業の最後に10分ほどコメントペーパーを書いてもらって、次の時間の冒頭に、その中から選んだものに対してリプライを話す、というのでもアクチブラーニングと称するという、まあ、ありていにいってごまかしをやることになるのだな。真実に服するべき大学がそういう姿勢を示すってのは退廃の極みだと思うのだが、今日のお話はそこではない。私もその手のコメントペーパーは以前からやっていて、私みたいなアクチブラーニング嫌いには、これをそうだと言われると、不満で仕方がないのだけれども、ともかく、以前からやっているわけで、周りから言われることに反応してそれをやめるのもシャクである。というわけで、前回も書いてもらったのだけれど、その中で「間違った理解に基づくコメントとかを正して欲しい」というリクエストがあったのだな。私、これまでは質問があった時だけそれをピックアップして答えていたのだけど、確かにこの学生のリクエストには正当性があるなと思ったので、今回、ちょっと変な認識を書いているコメントを、紹介して、ここの部分は誤解ですよー、みたいなことをやったら、もうそれだけで授業時間の半分が過ぎた。つうことは、これを毎回やれば、講義の内容は半分にできるって事だからな。ある意味効率的(←皮肉です)。どうでもいいけど、こうやって一枚一枚コメントを読み上げては、それをダシにまたいろいろ喋るってのは、リスナーのハガキを読んで進行するようなラジオ番組やってるみたいな趣もある。