海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

珍しい買い物

学部長の頃、外部的な要因で改組を強いられ苦労して新しい案をまとめたのであった。で、なんか上のほうからまた改組しろ的なことが降ってきたとのこと。今年の入試が思わしくないからというのが理由だそうだが、いやまだ今年は新しい組織になって1年目だよ。それがどんな教育的効果を産んでるのかもわからないままに変えるわけ?っていうかじゃあオレの苦労っていったいなんだったの?あれオレ的には真面目に学生にとって良い体制はどうなのかを考えてやったものなんだよ?バカにするんじゃないよ。ということで、なんつうかやる気がマイナス1万倍になって迎える教授会である。もう知らんし。っていうか、改組を繰り返す大学は凋落のスピードを速めるものではないのか?いやもうええけど。つうことで、幸せなことだけ考えよう。榎本俊二のマンガ「ザ・キンクス」の単行本第1巻が発売されるのである。イヤこれ大傑作ですよ。コマ割りのテンポや視点の転換が、映画の古典名作を想起させるものなの。内容は普通の家族の生活を描いているのだけど、なんかところどころで宇宙の深淵とつながってる感が醸し出されていて、すごい。いやこれほんとすごい。これまでウェブで一時的に無料公開されているものを読みつないできて、単行本に収録されている話は全部知っていたんだけど、紙で読むとまた新しい発見がいくつもあって。素晴らしいの。ところで、今日発売ということは、昨日丸善に行った時に、探せば既にお店にあったかもしれないわけで、うっかりしていたのだな。で、最寄りのはせしょに今日入っているかどうかは不安なところである。つうことで、教授会が終わって伸ばし博士に行くので途中の四条河原町で探そうと思うわけ。そこまで行けば丸善まで足を伸ばせば確実だけど、昨日忘れてたことを思うと、なんかそこまで行くのは負けな気がして。で、高島屋の中に蔦屋書店があるというので初めて行ってみたら、これがオシャレ本屋であった。セレクトされた本が雑貨と一緒に置いてあるようなお店で、まあそれはそれで本屋のあり方として良いことだと思うのだけど、今日この一冊が欲しいのだ、という時には向いてない。うーん。これは伸ばし博士が終わった後で紀伊国屋高槻店に行くしかないか?と思ったけども、丹念に棚を探したら、一冊だけ置いてあったので飛び上がって確保。ありがたいありがたい。