今日の昼ごろ、勤め先の近くのスーパーのお弁当コーナーに入っていった。すると、天丼と書かれた商品には海老のてんぷらをねぎやたまねぎの煮たのと一緒に卵とじにしたものがのっている。かと思うと、親子丼の鶏肉には、逆に衣がついている。どうも知らぬ間にミステリーゾーンに迷い込んだようだ。ここでは食に関する概念関係がねじれていて、すき焼きがキャベツ入りで、お好み焼きにレタスが入っているのだ。日本の西の果てにはまだ人知の及ばぬ場所が。。。
夜うちに帰ってきて、ずっと頭の中で鳴り響いている、ちゃららら、ちゃららら、ひゅるるるるるるるる、という音楽を振り払いながら、「ひょっとして九州では天丼は卵とじが主流であって、これまで関西に閉じこもっていた私が無知なだけなのかもしれん」と思い直し、Googleで「天丼 卵とじ」で検索してみた。すると、497件もヒットして、既成概念がガラガラと崩れ落ちる音を聞いたような気がしたが、よく内容を吟味してみると、天丼と親子丼が一緒に書いてあるようなページをヒットしたものがほとんどのようで、しかたがないので早とちりな自分を反省しつつ崩れた既成概念を再び積み上げている夜更けである。
気を取り直して「卵とじ天丼」で検索したら7件しかヒットしなかった。ということは、やはりあれはミステリーゾーンだったに違いない。
ああ、ほっとした。
