海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

時代遅れ二題

今日は実習と講義と会議があって、合間に講義の準備をしたり雑用の書類を書いたり飼育しているクモに餌をやったりした。一日にこれくらいやることがあると、それだけで終わり。私の役に立たない研究は、こんな余裕の無い日にはなかなか時間を割いてもらえない(時間を割くのを決めるのは私なんだけど)。余裕があるのって大事だ。


余裕がないと、刺激に対して表面的に反応するのがやっとになって、物事を裏っ返して見てみたり、極端な考えに頭を巡らしてそれでも残るエッセンスを探すことで本質に迫ってみたりということがなかなかできなくなのだが、それって私の大学に対する意識が時代遅れなんだろうか。


ところで、講義ではレポートを書かせているのだが、最近ではインターネットから丸写し(誤字脱字があるところをみると必ずしも全てがコピー&ペーストというわけではないらしい)してシレッとしているものも多い。だいたい丸写しレポートってのは、課題に出た単語を使って検索して最初に出てくるページを中身も確かめずに丸写ししているようで、こちらが問い掛けたことと微妙にずれたことが書かれている場合がほとんどである。そんなレポートがあれば、こちらは中に出てくる単語をいくつか使って検索をかけることで、元ネタのページにすぐにたどり着くのだから、やるだけ無駄なのだが、それでもやってくる学生と言うのはいる。おかげで、こちらはレポート課題を出すたびに、Googleを何時間も操ってチェックをしなくてはいけない。不便な時代になったものだ。いや、それともこのコピー時代に、私の課題提示のやり方が時代遅れなんだろうか。