海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

子供の頃、さだまさしのラジオ番組を聞いてたなんて口が裂けても言え

友人を朝バス停にまで送り届けて、そのままフィールドにクモを採集しに出かける。それが私のフィールドであるところの長崎市を見下ろす山の中腹にある公園には野外ステージがあって、毎年この時期にさだまさしがコンサートをやるのである。で、どうも明日らしい。


コンサートをやるとステージ周辺広い範囲が囲われて立ち入り禁止の札が立つ。普段から森を普通に利用している側としては(普通じゃないかもしれんが)大変不便である。不便なので、向こうの事情など無視して立ち入ってやろうかと思ったのだが、それも大人げないので門番役の学生バイトさんに「あー、あー、この塞がれている道を通りたいんだがねえ」と言ったら「?」「いや、だから山頂に続くあの道に行きたいんだけど」「上の者に聞くので少し待ってください」と。でも、一向に聞いてくれる気配が無い。「僕はここを離れられないので、上の人がここに来るまで待ってくれ」と。むむう、そんな悠長なことするくらいなら裏道から進入してやろうかしら、と思っていたら、なんか掃除をしていた公園関係者とおぼしき人が「向こうからまわればよい」と教えてくれる。


うへへ、と思って草むらを抜けてその道にたどりつくと、先客が。なんか自然観察会とおぼしき親子連れの集団。うわ、ちょっとこの集団の前で斜面に張り付いてクモを採るのはちょっと恥ずかしいぞ、とモジモジしていたら向こうから学生バイトが飛んでくる。「ここは立ち入り禁止だから出てください」と。「向こうから回り込んだらいいって言われたんだけどねえ」と言ったら「そうですか」。後から考えたら、回り込めば山頂に行けるという意味で、その道の部分にいて良いとは言われていないような気がしたが、ウソは言ってないわけだからまあいいか。で、自然観察組は素直に道から出て行ったので、静かにクモを採る事が出来た。いや、リハーサルの声がずっと聞こえていたから静かと言うわけじゃなかったか。