海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

サツマイモの蔓も食べる

家庭菜園の季刊雑誌「やさい畑」の広告を新聞で見たので、本屋で買ってみた。おしゃれな壮丁で、とれた野菜を使ったレシピなど載っていてオレンジページみたい。そんなわけで、ちょっと前に買ってみた武骨な「現代農業」という雑誌よりも、読んでて楽しい(現代農業も面白いんだけど)。まあ、私らはいまだすちゃらか百姓だから、「あこがれの農園生活」みたいな記事を必要としているのよ。


すちゃらかなんだけど、本当のところは少し真面目な部分もある。私のような職業だと環境問題のことを考えざるを得なくって、で、考えれば考えるほどその解は「社会全体を現在の生活を維持できるできる限り小さな自給自足可能な部分に分割し、部分間の人の交流を断つ事」のように感じてくる。そうすれば、環境に悪影響を与える行為がすぐに自分に跳ね返ってくる事になるわけで、個々人の意識も高まる事が期待できる。いや、もちろん世の中そんなに単純にできているわけではないのはわかっているのだが、環境問題にある「共有地の悲劇」性はなんとかしなくてはいけないと思うのだ。


で、自給自足するためには食べ物が必要不可欠になる。そんな社会では農業生産が極めて重要になると思うのだな。ここまで考えてしまった以上、自分が実践しないわけにはいかないではないか。でも、もちろん家族のある身で突然山にこもって自然生活と言うわけにもいかない。というわけで、今の私に想像できる最大限の努力が裏山の小さな畑というわけである。


今日はサツマイモの蔓をヨメサンが料理してくれた。しゃきしゃきした食感で、予期せずおいしかった。