海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

剽窃論文

研究室に届いた生態学会和文学会誌に、論文剽窃についての記事が載っていた。なんでもその記事の著者は以前に自分が書いた論文を外国のある人に送った事があるそうなのだが、その相手からその論文とそっくりの原稿が英文誌の方に投稿されてきたとか。


で、その原稿の査読を頼まれたのが元論文の共著者の一人でバレてしまったという、不正をするのにそんな雑な方法でよいのか?という話だ。


今回は査読の段階で判明したからよいようなものだが、もしすり抜ければ、後から剽窃に気づいて訂正されたとしても、外国の第三者剽窃者の業績を評価するときに、その不正に気づく事はまずないと思われる。そういなれば、剽窃者はタダで業績を稼ぎ、地位や研究費を獲得できてしまう。


どこの世界でもそうだが、競争が激しくなりすぎると不正を行うインセンティブが高くなりすぎるのだろう。インセンティブが高ければ、その行為を行う者が現われるのは理の当然だ。