海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

癒しの大学

御用納めだと言うのに、三回生の学生さん達は集中講義。で、昼に近くのコンビニに出かけようとしたら、一人の学生とすれ違ってニコリとされる。そう言えば彼は入学したときは、突っ張った感じだったことを思い出す。それが三年経って、私の実習では喜々として森を歩くなどすっかり角の取れた好青年になったもんだと感心する。


もし、彼のその変化が大学生活に因っているのだとしたら、ウチのようなへっぽこ大学と言えど存在意義があると言うものだなあとぼんやり考える。


で、思い起こせば、入学当初はささくれ立っていたのに時間が経つにつれて穏やかな顔つきになっていったのは彼だけでは無い事に気がつく。ひょっとしてウチは癒しの大学か?


ウチがそうかどうかは置いておいて、癒しの大学を造ろうと思うなら、とにかく人柄の良い教員を集めて4年間学生をのんびり自由にさせてやればいいのではないかと思う。思春期をこのせち辛い世情の中で過ごす事になって荒んでしまった若者たちが多くいるだろう事を考えれば、こんな大学もけっこうニーズがあるかもしれない。


まあ、それはともかく、いわゆる「学校の先生」が良い人間性を持っている事の意味はとても大きいと最近思う。学問的中身より講義技術より、まず第一に人間性。しかるに周りを見渡してみたとき、日本の教育がうまくいっていないわけがよくわかる。