海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

かわいそうなベートーベン

小さな子供がいるウチには童謡が付き物である。で、たいがいの童謡は良い曲だなあと思えるわけだけど、中にはときどきとんでもないものがある。今現在の極め付けは「ベートーベンのおばあちゃん」。どんなにすごいか歌詞にリンクを貼ろうと思ったが、検索しても見つからないので、仕方がないのでCDから書き起こしてみた。見よこの恐るべき歌詞!

子供の頃ベートーベンは音楽なんて好きじゃなかった。ピアノ弾くよりドリブルやパス、サッカー選手になりたかった。ベートーベンのおばあちゃんは孫に音楽やらせたかった。こっそりボール、パンクさせて彼をピアノに縛りつけた。ドレミファソラシドドシラソファミレド。泣き泣きピアノを弾くベートーベン、先生は厳しいおばあちゃん。あなたがしごいてくれたから、僕たちは彼の素晴らしい「運命」や「エリーゼのために」、今も聞く事ができるのです。今も聞く事ができるのです。

(略)

世界中が知ってるベートーベン。だけど誰も知らない彼のおばあちゃん。

あなたがいたから彼の素敵な音楽が今でも生きてる。歌おうよさあ感謝の唄を。ほんとにほんとにありがとう。ほんとにほんとにありがとう。

これが童謡として世に流通しているのであるぞ。明るいメロディがついているのが恐ろしさを増幅する。こう、何て言うのかなあ。その影に不幸があったことに気がついていても知らん振りして、自分に良い目を見させてくれた人に対して感謝しようって言う曲でしょ。消費者の傲慢っていうの?


ところで、今日で今年も終わり。概ね今年はよい年だったな。では皆さまもよいお年を。