海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

異文化共存のコスト

新しい研究室にはドアを開けたところにスイッチがあって、それをオンにしておくと廊下に在室中のランプがつき、またロビーにもランプがつくので教員が大学に来ているのかどうかがすぐわかる仕掛けになっている。これは決して出校管理のためではなく、単純に教員同士の連絡を容易にしたり来客の利便を考えてのものらしい。教員が講義日の他は必ずしも大学にいるとは限らない文系大学ならではと言えようか。

それは良いのだが、今朝部屋に来てそのスイッチを入れると部屋の隅から冷蔵庫のモーターがウワーンと言い出した。そして別の隅ではプリンターの起動する音が!ま、ま、まさかこのスイッチ、コンセントと連動しているのでは?!

私のiMacOSXになって以来帰るときは電源を落とさずスリープのままである。しまった!と思って駆け寄ると普通にスリープ解除される。そういえばパソコン用電源と書いてあるコンセントから、これなんだろな?と思いながら電源を取ったのであった。パソコン用ってのはスイッチと連動していないと言う意味だったのか。

でも、だからといって他のコンセントがスイッチ連動なのはやはり困る。クモやアリを使って実験するときに、操作しやすいよう麻酔をするときがあるのだが、最も簡便な方法は冷蔵庫で冷やしてやる事なのだ。いちいち学校に来る度に冷蔵庫を一から冷やし直すのは効率悪くて仕方がない。それに、そんなんじゃあサンプルを凍らせて保存したくたってできやしない。

というわけでスイッチをバイパスする工事をしてもらおうと思ったのだが、なかなかその必要性を理解してもらえなくて困った。

ところで新居だが、水回りが一新されておりシステムキッチンになってるわ風呂は新品だわでもう主婦大喜びなのだが、この風呂お湯を張り終わると「お風呂がわきました」とかなんとか声を出すのである。で、ウチの子はこの声が大嫌いでお風呂が沸く度に泣き出しヨメサンにすがる。

決して親バカではないのだが、これはウチの子がアホなのではない。人のいないところから声が聞こえてくるほうがありえないのだ。ウチの子が不安がるのは当然である。こんな人の認知機構に調和しない機能をわざわざつけて進歩でございとやる今の風潮に軽いいらだちを覚えた夜だった。