海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

会議は踊る

新しい勤務先はそれほど規模の大きなところではないので、全教員が出席する全学教授会と言うのがある。で、今日は今年度第一回。前から会議は長いぞと脅かされていて、「みんな内職しているからお前も何か持ってきた方が良い」と言われていた。どこの大学でも会議は長くつまらないもので、内職ったってまさかねえと半信半疑だったが、あまりにも何人もの人から言われたので一応講義のネタになるかもと思って買っておいた本をポケットに忍ばせて会議に出てみたら、、なんと一冊読めてしまった。会議は4時間になんなんとするし周りは本当にみんな内職してたし(パソコン持ってきて仕事してた人もいた)。なんかすごいところだこの大学は。。。

で、読んだ本は片山一道「海のモンゴロイドポリネシア人の祖先をもとめて」ISBN:4642055398ポリネシア人の分布拡大についてざっと知りたくって買ってみたのだが、ポリネシア人よりその祖先と思われるラピタ人についての記述の方が多かった。それはともかく、著者がラピタ人に引かれたきっかけの部分が書かれた一番最後のところは息もつかずに読めた。一般に、研究者が語る「なぜその研究を始めたか?」という話は面白いものが多いことだ。