海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

昨日の朝日新聞の科学欄に訪花性昆虫と花との関係についての記事が。その中でツユクサの花びらを取り除くとハナアブやハチがやって来る頻度が激減するという話があって、それってわしも参加してる仕事やんと思ったらきっちり「U丸研究員らの研究で」と書いてあった。しまった。「ら」だったのか。

そんなツユクサの実験をした長崎に今日から二泊三日の採集旅行。狙いはゴミグモ。去年飼育下で実験をしたのだけど、当所の計画では同じ個体に三回異なる操作をするつもりだったのだけど、操作と操作の間に二週間のインターバルを置くようにしていたら、途中で死んじゃう個体続出でサンプル数が十分にならなかった。なので、各個体の最初の操作だけをデータとして使う事にしたのだが、やっぱり数が足らないので今年追加で実験しようと。ゴミグモは東京にもいるのだけど、二つの個体群のデータをプールするために必要な統計的検討は必ずしもうまく行くとは限らず、もしうまく行かなければデータが無駄になる怖れ大。検討しないで論文書いちゃえという悪魔の声が聞こえてくるが、そうしたところでクレームがつくのがオチだ。というわけで同一個体群に属するクモを採集しに行くわけ。つくづく科学と言うのは面倒くさい。

で飛行機でひとっ飛び。高速道路が長崎市の中心部まで到達したので空港バスも時間短縮。少し時間を潰してから前任校の友人たちと飲む。