海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

突飛一番

フィンランドに行く直前に届いた、思い出したくない過去からの手紙に返事を書き、帰国早々暗い気持ちになる。京都時代の最後の頃は毎日こんな気持ちだったのかなあと思うと、今の生活に文句を言ってはいけないのかもしれない。

それはともかく渡航の荷物にブリンの「知性化の嵐」シリーズを何冊か入れていってヒマヒマに読んでいたのだけど、中に「自己訂正機能を備えていない文法を持つ言語を使うと情報の伝達ミスが頻発する事になるのだが、それは必ずしも欠点ではなく、逆に創造性の源になっているのかもしれない」という件があって、昔「論理性に劣る日本語を操る私たちは、それゆえに言葉の組み合わせ方の自由度が高い。突飛な事を思いつくのは言葉をそんな風にもてあそんでいる時ではないか?ということは、実は日本人は創造性のポテンシャルが高いんじゃないのか?」と考えた事があることを思い出した。また忘れないようにここに書いておこう。