海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

台風人間の効果

kensuke_nakata2004-08-30

出身研究室の先輩のYさんは海の生物の生態を研究していて、大学院時代は調査のために臨海実験所に出かける度に台風に襲われていたのである。いわゆる晴男の逆方向に極端な例だ。で、Yさんは今回釧路の学会にも参加されていて、30日まで北海道に滞在すると学会中に聞いた。

そのときに気がつくべきだったのである。今日は朝から雨。台風16号が引き寄せられるように31日に北海道を直撃するコースをとっており、その影響である。がーん。いろいろ自然を見ようと思っているのに雨なんて。きっとYさんが呼び寄せているに違いない。うー、早く北海道を発ってくれー。

嘆いていても仕方がないので、とりあえず予定していた海岸草本群落を見にサロマ湖畔に向かうとアラ不思議、雨は止んで時々日も射している。どうだこの私の晴男ぶり。

この群落はサロマ湖を海と隔てる砂州に成立していて、今は花真っ盛り。しかし、普通こんなところだと蝶がもうイヤってくらいに飛んでいそうなものだが、ほとんどいない。砂州の上は右も塩水・左も塩水なわけで、ひょっとして淡水に制限されているのだろうか?そういえば、砂州の真ん中あたりに何故か淡水がわき出ている場所があるらしいが、そこにはスズメバチが水を飲みに集まってくるので近寄らない方が良いと言われた。

昼過ぎてさすがに雨が降ってくるので、網走で海鮮丼を食べ、小さな博物館のようなところでクリオネを見てから、今夜の宿の層雲峡温泉に向かう。宿で天気予報を見ると、直撃コースまっしぐら。明日の午後に最接近で、どうみても一日中暴風雨の中。明日の予定はほとんどあきらめ、次の宿まで移動できるかどうかを心配する。

どうでもいいが、泊まった「ホテル ノーザンロッジ」は安いのに御飯がおいしく接客も大変丁寧で、とても良い宿だった。次の機会があれば、また来てみたいのである。