海の底には何がある

これは日記だ。ブログじゃない。

大宴会

学会二日目。午前中は少し色気を出して農業生態学のシンポを聴く。耕作地を生態学的視点から眺めるというのはやはり面白そうだ。中で紹介されていたAgroecologyという教科書を買ってみようかと考える。ところで、この手の事をするなら、研究者も当事者になって自分で作物を育てれば、第三者的な立場からとは違うものが見えてくるから有益だと思う。

それが終わって即座にポスター発表。昼ご飯を食べる間も無し。シンポジウムとかに縁のない一般の発表者のことも少しは考慮してくれい。それはともかく、実はこの学会で研究発表をするのは6年ぶりなのである。で、内容は不確実情報下の採餌に関する意思決定モデルとクモを使った実証。モデルはともかく実証の方が穴だらけなので、胸を張って人にお聞かせするのが少々はばかられていたのだが、こんな時に限ってお客さんがどんどんやってくる。気がつくと2時間半喋り通し。結局他の発表をほとんど聴けなかった。シンポジウムとかに縁のない一般の発表者のことも少しは考慮してくれい。

夜は懇親会。大阪人なら知らぬものない、なんばの味園。学会の懇親会なのに大丈夫だろうかとおっかなびっくり行ってみたら、なんと畳敷きの大宴会場に丸テーブルが地平線まで続くかと言うくらい並んでいて、テーブルの周りにはびっしりと敷き詰められた座布団が10枚。さらに周囲には青い法被を着た店の人がずらり。こ、こ、これはカラオケでもはじまりそう、と思っていたら案の定某氏が舞台に上ってオカリナ吹いていた。

それはともかく、もっと驚いたのは座席指定。懇親会参加者に配られるチケットに番号が降ってあって、それでテーブルが決まるという。私は早めに来たのでテーブル一番乗りで、これから知らぬ人ばかり近くに来たら人見知りの私には辛いなあと思っていたら、昨日に引き続いてK学のT畑さんがやってきた。今回は縁があるらしい。DNAを扱う研究がこんなに増えてくると、研究費も設備もない文系私学勤めの人はおいてけぼり感を抱いてしまう、という話でまたまた盛り上がる。

で、他の人たちはほとんど知らない人で、話の接ぎ穂に苦労しながらしばらく過ごし、そんなギシギシ状態だから人を探しに動き回ることもかなわず、いくつか向こうのテーブルに見かけたS木さんのとこまで行って、ちょっとお話しただけ。もう、こんなに大きくなってしまった学会で無理に懇親会しなくていいんじゃないかとT畑さんに訴えると「じゃあお前が学会で偉くなってそう提案しろ」と。それが出来れば苦労はしない。その後T畑さん含め7名で二次会。帰ってへろへろ。